ランニングサポーター久保のランニングスクール

自分が走るより何倍も嬉しい

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2022.09.29 掲載
久保健二さん

ランニングサポーター 久保健二さん

  • ランニングが大好きで毎日のように走る傍ら、クラブチームのコーチも務め、
    数多くの一般ランナーの指導をおこなっている
  • ラン歴21年
  • 実業団陸上部に11年間在籍

こんにちは、ランニングサポーターの久保です。

指導者の立場として、無理を“し過ぎ”て故障のリスクやオーバーワークの恐れがあるランナーには、それ以上やり過ぎないように練習を止めたり、負荷を下げるようアドバイスしたりする場合があります。
逆に目の前のチャレンジを恐れるランナーには、自分の壁を破ってもらうために「勇気の一押し」をするときもあります。本当はできる力をもっているのに、自分の中で大きな壁をつくってしまっている場合があるからです。
自分自身を大きく越えていかなければならないチャレンジのときは、誰しも不安や恐れでいっぱいになるもの。そんなとき、第三者からの客観的な声掛けは、現状を打破するために効果的だと思っています。

しかし、この「勇気の一押し」をするのは、実は指導者にとってもとても勇気と覚悟がいるものです。

例えば、疲労があったら回復を待って次の練習(ある程度質の高いポイント練習)を行なっていたところを、「かなりの疲労がありつつも、そこまで回復しないうちに次の練習をしなければならない」という、これまでにないレベルのチャレンジが訪れたランナーがいるとします。
“これだけ疲れているんだから走れるわけがない。”“まだまだそのレベルには程遠い…。”そんなことを考えだすとチャレンジどころの問題ではなくなり、いかにできない理由を探し出すかに心が動いて堂々巡りになってしまいます。
そんな不安定な状況にいるランナーに、私が「勇気の一押し」をして仮に走れなかったとしたら大きな自信を無くすでしょう。さらにそのチャレンジが仇となり、無理をし過ぎて怪我へと繋がったら元も子もありません。
それでも、「このランナーの成長するタイミングは今だ!」と思ったら、指導者は覚悟を決めるしかありません。

結果、多くのランナーが自分の大きな壁を撃破する瞬間を目の当たりにしました。なんだか嬉しくて、嬉しくて。指導者としてこのような場面に立ち合えると、これまでの苦労が少しだけ報われたような気がしてなりません。大げさではなく、自分が走って結果を残すより何倍も嬉しい気持ちになりました。

なぜランナーたちは大きな壁を乗り越えることができたのでしょうか。

それは、練習に対する緊張感と集中がいつも以上に増していたからかもしれません。そして何より、恐れずにチャレンジしたからです。

誰しも不安に陥るときはあります。調子が悪いときでもレースの日は否応なく近づいてきますし、更なる不安に苛まれることもあるでしょう。

だけどできるんです!
それはこれまでやるべきことをやってきたからこそ。自分の身体と向き合い、来る日も来る日も練習を積み重ねてきたからこそだと思っています。
しかし、頭で分かっていても行動しない、やることを何もやっていないランナーにはそんな瞬間は訪れません。近道なんてないのです。

たとえば「勇気の一押し」をきっかけに、自分自身を超えていく大きなチャレンジを達成できたことが自信へと繋がって「もっとやれる!もっとチャレンジしよう!」、そんな心がランナーたちに多く芽生えてくれることを願っています。

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