こんにちは、ランニングサポーターの久保です。

過去の体験や経験に基づいて、人は自己概念を形成しています。その中にランニングフォームも含まれると言えるでしょう。
自分にとって走りやすいフォームが身体への負担が少なく効率的に力を出せるものであったらいいですよね。
逆に身体への負担が大きく非効率なフォームであった場合、どうでしょう？
怪我のリスクを高め、頑張っているにもかかわらず速く走れないといったことが起こるかもしれません。

怪我をしてようやく治ったと思った矢先に、走り始めたら再び同じ部位を痛めてしまった・・・そんな経験はありませんか？
染み付いたフォームの固定概念を変えることは困難です。
しかし、身体と脳が適切なフォームのイメージを掴むことができれば、改善される可能性が大いにあります。
ランニングドリルなどを通じて、動きの基礎を実際に体験し、経験してみることもおすすめです。また、このような動きや姿勢がよいフォームの基本であるということを知っておくことも重要かもしれません。

タイトルに書いた「世界の檻」という表現は、自分自身が持つ感覚を固定観念という檻に閉じ込めるのではなく、より良い走りを実現するために打ち破ろうという願いが込められています。
そこでこんなアイウエオ作文を作ってみました。ここでは基本的なフォームについて述べていますが、ご自身のフォームチェックに役立ててもらえると嬉しいです。

せ・・・背筋はまっすぐ

か・・・体に沿って腕を振り、引いたときの肘の角度は90℃

い・・・移動は接地をしてからの重心位置で決まる

の・・・乗り込みは、重心ピタッと合わせましょ

お・・・押し出しは支持脚、そして股関節は進展

り・・・リズミカルで滑らかに。力みなく全身運動