ランニングサポーター久保のランニングスクール

キツくないように見えるのにキツいのはなぜ?vol.2

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2024.02.08 掲載
久保健二さん

ランニングサポーター 久保健二さん

  • ランニングが大好きで毎日のように走る傍ら、クラブチームのコーチも務め、
    数多くの一般ランナーの指導をおこなっている
  • ラン歴21年
  • 実業団陸上部に11年間在籍

こんにちは、ランニングサポーターの久保です。

前回は、「キツい」と感じるときと「楽」に感じるときの違いについてお話ししました。今回は、表情やフォームが崩れていないのに「余裕がなかった・キツかった」となるのはどういうことなのか?という疑問について、考えてみました。

先日、個人練習を行っていたときのこと。ペースが遅いウォーミングアップのとき、体全体が重く動きにキレもなく、余裕のなさを感じていました。また比較的ゆっくり走っているのになぜかキツい…。感覚的にスムーズではないんですね。そんなときはあえて少しばかり強引に体を動かします。現役のときは速いスピードで流しを数本入れたりもしました。そうすると本番の練習では体が動いてくるんですね。さらにダウンのときは、ウォーミングアップくらいのペースで走っているにも関わらず、快調に走れるようになっていて「余裕」があり「楽」なんです。

これらのことから、表情やフォームが崩れていないのに「余裕がなかった・キツかった」となるのは、ウォーミングアップ不足があるかもしれません。一度汗をかくくらいのウォーミングアップをしてみることをオススメします。真冬でもアップで体が温まっていないとすれば、ウォーミングアップ不足が主な原因かもしれません。

また、"今"行っているスピード(ペース)よりもっと速いスピードで走る練習を定期的にしていると、"今"のスピードは遅いスピードになるわけですから当然動きや負荷に対して余裕度も上がります。
またスピードを上げた練習は負荷に対して対応する力を養えますが、そんな練習をやっていないと抑えて走るクセがついてしまい追い込むことを体が拒みだします。するといつも無難に走るようになって、スピードを上げて走ることができなくなり、ちょっと疲れが溜まったりすると無難なペースですら「余裕がない」「キツい」となってしまうこともあります。

ハードな練習をしたとき、「今日は楽そうに走っていましたね」と言われることがあります。実際には「かなりキツい」と思いながら走っていることが多いです。すごく細かい表現になってしまうのですが、スピード練習をするときの主観的運動強度は「キツい」「かなりキツい」「非常にキツい」です。しかしそのまま走り続けてはフォームがバラバラになり、体への負担も大きくなってしまうので、実際にはなるべく力みを取るよう心がけ、よいフォームが維持できるギリギリのところで走っています。これらのことを意識して「かなりキツい」中にも「余裕」と「楽」を生み出す努力をしています。そんなことから傍から見ると「楽」そうに見えるわけですね。

「キツくないように見えるのにキツいのはなぜ?」の答えはまだまだありそうですが、効果的な練習を積んでいけば、いずれ主観と実際の走りが自分の描くイメージ通りになってくることでしょう。

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