ランニングサポーター久保のランニングスクール

諦めて180!

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2024.02.27 掲載
久保健二さん

ランニングサポーター 久保健二さん

  • ランニングが大好きで毎日のように走る傍ら、クラブチームのコーチも務め、
    数多くの一般ランナーの指導をおこなっている
  • ラン歴21年
  • 実業団陸上部に11年間在籍

こんにちは、ランニングサポーターの久保です。

先日、11月のフルマラソンを走って以来のレースとなる30kmの大会に出場してきました。
しかし最近は何だかんだで練習をしておらず・・・。いや、何かと私生活を言い訳にして、やれない理由を作り出していたといった方がよいのかもしれません。ここでいう練習とは大会に向けた練習のことです。前もって目標タイムを決めたり、完走という目標を持って、大会に向けた効果的な練習をしていく。
今回の私は、走る距離も足らず、体を速く動かすための練習も足らず、キツくなってからもペースを落とさず頑張って走れるような練習も足りていませんでした。そうなると、どのくらいのペースで走れば体力が持つのか、どのくらいの負荷をかけて走れば今の状態に適正なペースになるのかも分からず、不安でしかありませんでした。さらには大会に向けた練習をしていないにも関わらずやたらと筋肉が張っており、弾力性のないガチガチな状態で、正直走れる気がしません。

それでも今の状態を少しでもよくしようと、前日の夜にお尻やハムストリングスのセルフマッサージをしたりしました。悪あがきで当日朝にも背中のストレッチを試みていたところ、背中の辺りに激痛が走り、肋間神経痛(ギックリ腰のようなもの)を引き起こしてしまい、痛みで体を曲げることすらできなくなってしまったのです。これには本当にショックを受けました。神様はここまで追い討ちをかけるか・・・。

2時間かけて何とか会場に辿り着き、10kmの部に出場していたチームメイトの応援をした後、いよいよスタートを迎えました。こうなったらペースや目標タイムに対する計算はいりません。余計なことを考えず、自分の走りに集中し、覚悟を決めて感覚を信じて行けるところまで行くだけだと決心しました。

ある意味、「諦め」がついたのだと思います。

走り出して数キロは余裕なんてありません。体もスピードについてこないし呼吸もキツい。それでも自分の走る形とリズムだけを考えて、10km過ぎたら次第に走りはよくなってくるだろうという、「何とかなるさ」といった気持ちで淡々と走り続けました。このとき後先のことなんて頭にはありませんでした。考えていたことはただひとつ、今の動きを機械的に繰り返していくことだけでした。

そんなことを貫き通した結果、無事1時間46分52秒 (1キロ平均3分32秒)でゴールすることができました。この結果には自分でも本当にビックリしました。本調子を100だとするとスタート前は60%くらいの状態でしたが、今回は180%以上の力を出すことができたと思っています。これはもうミラクルです。練習をやらねば当然結果はついてこないと思っていますが、時として自分の思い込みを打破するような勢いも大事だと改めて感じたレースでした。

「諦め」という言葉はネガティブに捉えがちですが、「諦め」を「割り切り」と捉えることができたらポジティブな力になります。今回私が180%の走りができたのも、「諦め」の力によるところが大きかったような気がします。これからレースを走られる方もメンタルの持ちようで成果が大きく変わることがありますから、最後まで自分を信じ、自分らしく走り抜いてくださいね。

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