大塚製薬株式会社

医療関連事業
2022年3月29日

転移性去勢抵抗性前立腺癌に対する放射性リガンド治療薬の
米国承認に係るマイルストンおよびロイヤルティの受領について
- 大塚製薬の子会社 ドイツABXの導出品-

大塚製薬株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:井上眞、以下「大塚製薬」)の米国100%子会社であるCambridge Isotope Laboratories, Inc.(米国・マサチューセッツ州、以下「CIL」)傘下のABX advanced biochemical compounds GmbH(ドイツ・ドレスデン、以下「ABX」)は、転移性去勢抵抗性前立腺癌(mCRPC)用の放射性リガンド治療薬「PluvictoTM (lutetium Lu 177 vipivotide tetraxetan、旧製品名:177 Lu-PSMA-617)」について、Novartis (本社:スイス・バーゼル、以下「ノバルティス」)の米国FDA承認に基づき、ノバルティス子会社のEndocyte, Inc.(米国・インディアナ州、以下「エンドサイト」)からマイルストンおよびロイヤルティを受領します。

エンドサイトはノバルティス傘下のAdvanced Accelerator Applicationsとともに、PluvictoTMの本格的な開発を完了し、昨年米国FDAよりブレイクスルーセラピー(画期的治療薬)の指定を受けていました。

(注:ノバルティスは2022年3月23日付のプレスリリースでPluvictoTMの米国FDA承認を公表しています)

ABXは2017年にエンドサイトに放射性医薬品の開発・販売権を導出するライセンス契約を締結し、ノバルティスは2018年に同社を買収しました。ABXは、エンドサイトから承認と販売のマイルストンおよび将来の売上高に応じたロイヤリティを受け取る予定です。

<参考>

Cambridge Isotope Laboratories, Inc.について (https://www.isotope.com/

1988年に買収した大塚製薬の米国100%子会社で、安定同位体および安定同位体標識化合物における世界トップメーカーです。CILは、世界5か国に拠点を持ち、600名以上の社員を擁しています。

ABX advanced biochemical compounds GmbHについて (https://abx.de/

2006年にCILが買収したCILの100%子会社で、PET診断薬の前駆体とFDG試薬キットの世界的なサプライヤーで、約350名の社員を擁しています。また、前立腺癌用のPET診断薬18F-PSMA-1007を開発しており、昨年12月にフランスで製造販売承認を取得しています。