大塚製薬株式会社

医療関連事業
2024年4月5日

Verily社との精神医学分野におけるレジストリ研究の開始について

大塚製薬株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:井上眞、以下「大塚製薬」)は、米国子会社のOtsuka Pharmaceutical Development & Commercialization, Inc.(所在地:米国ニュージャージー州・プリンストン、以下「OPDC」)が、うつ病とメンタルヘルスの研究の推進を目指すレジストリ研究、My Mental Health Journey を開始することを発表しましたので、お知らせします。ヘルステクノロジー企業であるVerily Life Sciences LLC(以下「Verily」)が参加者の募集と本研究の運営を行います。

My Mental Health Journeyは、うつ症状を有する米国在住の成人を登録し、大塚製薬が実臨床における大うつ病性障害などのメンタルヘルスの実情を深く理解することを目的としています。本研究には18歳以上の成人が参加し、参加者自身による定期的な自己評価情報やデジタルデバイスを用いたバイタルなどのデータ収集を行います。参加者はうつ病やメンタルヘルスの研究に貢献することに加え、疾患に関連する最新情報や臨床試験について知ることができます。
本レジストリ研究から得られた知見は、大塚製薬の今後の精神医学分野での研究において、臨床試験デザインの設計や、治験施設の選定、症状評価尺度の研究などに役立てられます。


大塚製薬取締役兼OPDC上級副社長兼医学責任者 ジョン・クラウスは「うつ病は世界的に大きな課題であり、多くの人が自分がうつ病であることや、うつ病の治療を受けていることを報告しています。Verilyとの提携により、うつ病患者さんの実情をより深く理解することができ、うつ病患者さんを早期から支援する治療を提供することを目指します」と述べています。

大塚製薬は2019年からVerilyと提携して新たな臨床試験の手法を導入してきました。大塚製薬とVerilyは今後My Mental Health Journeyを拡大するとともに、参加者の同意のもとに得られたデータを蓄積して、臨床試験や研究を行い、新しいデジタルバイオマーカーを開発することを計画しています。

Verilyについて

Verily Life Sciences LLCは、Alphabet傘下のヘルステクノロジー企業であり、臨床研究、介護、医療経済の分野で人々の健康を支援しています。Verilyは、テクノロジー、データサイエンス、ヘルスケアの領域においてエビデンス構築を促進するツールや、個別化医療を可能にする製品、医療費を予測する手法などを提供しています。詳細情報はverily.comを参照ください。

レジストリとは

特定の疾患、疾患群、健康状態又は曝露について、医療情報又は健康情報の収集を行うシステム、又はそれによって構築されたデータベースのことを指します。