齋藤薫のエクエルダイアリー

Vol.08今こそ大切な“笑顔の数”が、減っている。
だから、私たちにできる最善、“おまじないマッサージ”

「最近あんまり笑わなくなった気がする」
そう感じている人が、今、少なくないという。リモートワークでは同僚と無駄話をする時間もなく、リモートの打ち合わせでも、必要な事しか話さない。またマスクをしていると必然的に無表情となり、人と会っても、大声を出さないように心がければ、笑い声を立てたりもしない。この時期、正しく生きれば生きるほど、笑顔の数は減っていくはずなのだ。

一方に、口角を上げるだけで免疫が高まるといった見方もあって、そうであるなら笑顔は今こそ大切なのに、笑顔の数が減っているのは残念な話。そもそもが笑顔は表情筋を最も大きく動かす行為だけに、言うならばその表情筋がひどく“運動不足”になっていると言ってもいい。そして体の筋肉と一緒で、運動不足になると余計に体が動かしづらくなるように、笑顔がさらに少なくなってしまうという悪循環が起きるのだ。
そうしたことも含め、笑顔の大切さについては、このコラムでも以前に何度か書いたけれど、どうしても笑顔不足になりがちな今、逆にどうしたらそれを補えるのかということを考えてみた。

表情筋が衰えるだけでたるみの原因になる証拠に、無表情のままデスクワークを続けていると、夕方には頬のトップが1センチほども下に下がるという説がある。仰向けになる睡眠のたびに元に戻っても、毎日がその繰り返しになれば本当のたるみになりかねない。ではどうするか?
もちろん口角をただあげるだけで、表情筋を鍛えることにはなるけれど、さらに負荷を与えてあげるために、頬上げマッサージを提案したい。まず両手でゲンコツを作って、ちょうど頬杖をつく要領で、頬骨の下に第二関節をしっかりと当ててみて欲しい。そしてそのゲンコツで頬骨をゆっくりと上に持ち上げる、これを10回ぐらい続けてみて。いつでもどこでもできるメソッドだけに、思いついたら行う習慣をつけてみてほしい。

マッサージがたるみに良いことはわかっているけれど、やっぱりなんだか面倒というのが正直なところ。方法を覚えるのもなかなか面倒だしと言う人も、この頬上げならば、何のストレスもないはずだ。
私たちは気が付くとつい、こんな行動を取っている。鏡を見ながら、「私の顔、こうなったらいいのに」と、こめかみから頬を引っ張り上げてみたり、それこそ頬骨を持ち上げてみたり。あるいはまた、二重あごを気にして親指で下顎の肉を耳のほうに持ち上げたりしているかもしれない。そして、ふーっとため息をついてみたりするはずなのだ。

でも実はこういうことも、あながち無駄な動きではないと言うことになる。とりわけこのゲンコツによる頬上げは、頬の弾力を高めることが一部で証明されている。とすればこれは、最も簡単で効果的なリフトアップ。ぜひおまじないのように毎日続けてみて欲しいのだ。
もちろんこれだけでは不十分。こうした小マメなマッサージと同時に、コラーゲンやヒアルロン酸を増やしてあげることはマストだし、インナーケア等も含めて立体的なアプローチをしてあげることが、笑顔不足のたるみケアにはとりわけ大切。そしてなるべく笑顔笑顔で生きていく努力も、自然なリフトにつながっていくはずなのだ。

塗るだけではない、動かして、飲んで食べて、そして意識して微笑んで……様々な方法で笑顔不足を埋めてあげること、今この時期にできる、とても大切なエイジングケアである。

美容ジャーナリスト/エッセイスト
齋藤薫

女性誌編集者を経て独立。女性誌において多数の連載エッセイを持つ他、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。『Yahoo!ニュース「個人」』でコラムを執筆中。新刊『大人の女よ!もっと攻めなさい』(集英社インターナショナル)他、『“一生美人”力 人生の質が高まる108の気づき』(朝日新聞出版)、『されど“服”で人生は変わる』(講談社)など著書多数。

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