コラム 暮らしを彩るワンポイント心理カウンセラー・石原加受子さんの
自己肯定感のレッスン

第4回 
自分を好きになるキッカケの作り方

自分を嫌いだと思っている人でも、心の底では自分を好きになりたいと望んでいます。「自分を好きになる」のは自己肯定感を育てる第一歩。とてもかんたんな方法がありました。

少しずつ自分を好きになる

自分を好きになるスキルはたくさんあります。もちろん、「すぐに、明日に」というわけにはいきません。自分を好きになるにも、少しずつです。だから、継続的に努力する必要があります。その継続性が同時に、「自分を好き」と思える「自己信頼」を高めていくことにもなるのです。自己信頼が高まれば、自分に我慢を強いたり、嫌なことを無理強いしたりしなくなるでしょう。そんな自分を認めることができます。さらには、自分を大事にすることに、ためらったり罪悪感を覚えたりする分量も減ってくるでしょう。
第4回 自分を好きになるキッカケの作り方/心理カウンセラー・石原加受子さんの【自己肯定感のレッスン】
イラスト・三好 愛

言葉を声に出す

たとえば、「私は、私が大好きです」と3回ほど声に出して言ってみてください。どうでしょうか。声は、ダイレクトに心とカラダに響きます。心がほのかに軽くなって、カラダもゆるんでいるのに気づきませんか。では、次に、「私は、私が嫌いだ」と3回ほど声に出して言ってみましょう。今度は反対に、心が重くネガティブな気分になって、カラダも固くなっているでしょう。なかには、「どんな気分になるか、つかめない」という人もいます。そういうときは、カラダで確かめてみてください。心で感じられなくても、カラダはとても正直です。

カラダの反応を確かめる

前者の言葉をつぶやいてから、前屈運動をしてみましょう。同様に、後者の言葉をつぶいてから、前屈運動をしてみます。両者を比較すると、前者は、床に手が着くほどに曲がりやすくなります。後者は、カラダが固くなっていて、曲がりにくくなっているはずです。こんな実験でもわかるように、

・ポジティブな言葉は、自分の心とカラダにポジティブに響きます
・ネガティブな言葉は、自分の心とカラダにネガティブに響きます


もし、どうしても自分を好きになれないという人がいたとしても、一日に何度となく「私は、私が大好きです」という言葉を繰り返し声に出してみることです。その“実感”を積み重ねていくにつれて、段々と自分を好きになっていくに違いありません。
石原加受子
石原加受子(いしはら・かずこ)さん
「自分中心心理学」で注目を集める心理カウンセラーの石原加受子さんに聞く、楽しく生きるためのヒント。毎日の小さな習慣で、自己肯定感は少しずつ高まっていきます。
心理カウンセラー。心理相談研究所「オールイズワン」代表。「自分を愛し、自分を開放し、もっと楽に生きる」ことを目指す「自分中心心理学」を提唱。仕事や家族、人間関係に悩む人に向けたセミナーやカウンセリングなどを30年続けている。「誰にも言えない『さみしさ』がすっきり消える本」(SBクリエイティブ)「やっかいな人から賢く自分を守る技術」(三笠書房)など著書多数。文庫化された本や翻訳本も含めると200冊以上を出版している。日本カウンセリング学会会員。日本学校メンタルヘルス学会会員。厚生労働省認定「健康いきがいづくり」アドバイザー。
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