コラム 暮らしを彩るワンポイント心理カウンセラー・石原加受子さんの
自己肯定感のレッスン

第5回 
言葉の発し方で、人生が変わる

普段、なにげなく使っている言葉を意識してみましょう。ポジティブに人生を歩むためのヒントが隠されています。

言葉の響き

「自分中心心理学」では、どんなときでも、他者に向けて使っている言葉は、同時に、自分に向けて言っている言葉でもある、というふうに伝えています。たとえば、相手に向かって「大変お世話になりました」と言うとき、一般的には、自分の声の“響き”にまで注意を払っている人はめったにいないでしょう。けれどもそれを自覚していてもいなくても、どんな言葉も、自分のココロとカラダに影響を与えています。
第5回 言葉の発し方で、人生が変わる/心理カウンセラー・石原加受子さんの【自己肯定感のレッスン】
イラスト・三好 愛

発し方を意識する

「よろしくお願いいたします」も、普段、なにげなく使う言葉ですが、言葉の響きに焦点を当てて“感じてみる”と、どうでしょうか。言い方によって、まったく違った気分になると気づくのではないでしょうか。ためしに、「大変お世話になりました。これからもよろしくお願いいたします」と声を出してみましょう。このとき、相手に意識を向けるのではなく、自分が言葉を発しているときの、その言葉の響きを感じてみてください。ここが重要なポイントです。

心をこめる

自分が発する言葉に心がこもっていれば、ポジティブな気分が起こります。しかし、もし機械的、無機的に言っているとしたら、自分のココロとカラダにポジティブな変化をもたらすことはないでしょう。たったこれだけの違いで、人生が変わってしまうというのもおおげさではありません。なぜなら、ポジティブな気分というのは、満足感や充実感や幸福感と置き換えることもできるからです。

ポジティブに響く

もちろんそれは、自分自身が、その言葉をどんな気持ちで言っているかによって決まります。相手に向かって言う言葉であっても、その言葉に心がこもっていれば、それを発している自分自身にも、心地良いポジティブな“実感”をもたらします。だから、相手に言っている言葉は、同時に、自分に言っている言葉であるとも言えるのです。
石原加受子
石原加受子(いしはら・かずこ)さん
「自分中心心理学」を提唱する心理カウンセラーの石原加受子さんに、毎日をポジティブに過ごすために、「今」できることを聞きました。
心理カウンセラー。心理相談研究所「オールイズワン」代表。「自分を愛し、自分を開放し、もっと楽に生きる」ことを目指す「自分中心心理学」を提唱。仕事や家族、人間関係に悩む人に向けたセミナーやカウンセリングなどを30年続けている。「誰にも言えない『さみしさ』がすっきり消える本」(SBクリエイティブ)「やっかいな人から賢く自分を守る技術」(三笠書房)など著書多数。文庫化された本や翻訳本も含めると200冊以上を出版している。日本カウンセリング学会会員。日本学校メンタルヘルス学会会員。厚生労働省認定「健康いきがいづくり」アドバイザー。
Share
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • LINEで送る
美しく生きるヒントがきっとある

コラム記事

取り扱い先

取り扱い先を調べる

公式通販サイト

ご購入はこちら