お薬を正しくご使用いただくために

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肝臓病では医師の指示による薬物療法や食事療法が大変重要です。肝臓病にもいろいろあり、それぞれの症状によってたんぱく質を少なくする食事をとらないといけない場合がありきをつけなければいけません。
下記のように、3つのポイントがありますので、うまく活用しましょう。

  1. 11日の食事の目安は、標準体重とアミノレバンEN配合散の飲む量から決まってきます。
  2. 21日の食事量が決まったら後の参照ページを参考にしてください。
  3. 3食事の簡単な考え方としては、ごはんは標準量の2/3、たんぱく質は標準量の1/2です。

1日の食事の目安

食事とアミノレバンEN配合散をうまく組み合わせてバランスの良い食事を!

標準体重60kgの患者さん(アミノレバンEN配合散を3包の場合)

1日1200kcal たんぱく質40g

標準体重60kgの患者さん(アミノレバンEN配合散を2包の場合)

1日1400kcal たんぱく質50g

標準体重60kgの患者さん(アミノレバンEN配合散を3包の場合)

1日1200kcal たんぱく質40g

参照ページの食品選択表で、同じグループの食品は、1日にいくつか選んで食べられます。
同じグループの食べ物なら、1日にいろいろな食材を選んで食事を作ることができます。

1日の食事の目安 音声解説 字幕

1日の食事の目安は、標準体重とアミノレバンEN配合散の飲む量から決まってきます。
標準体重は身長をメートル単位で直し、その2乗×BMI(ボディマスインデックス)の22をかけたものであらわされます。
BMIは、22のとき病気になる確率が最も少ないという疫学調査からこの数字が選択されています。たとえば身長160cmの方の場合、理想体重は約56kg、165cmの方では約60kgとなります。
肝硬変患者さんではさまざまな代謝異常によってたんぱく質が失われる一方、たんぱくの合性能が低下していますので、標準体重1kgあたり1日1.3g程度のたんぱく摂取が必要とされています。
従いまして、体重60kgの方ですとピンクで示しますようにたんぱく80gに、体重50kgの方ですと65gとなり、一番下の段に近くなります。

アミノレバンEN配合散はBCAA主体の総合栄養改善剤であり、先生の処方によって1日3包や2包のオーダーが出ますので、差し引いた水色の部分が食事からとるカロリーとたんぱくの量になります。
同じ体重60kgの場合でも、1段目と2段目で2種類のとり方が掲載されています。
アミノレバンEN配合散は3包が1日に推奨されている量ですが、コンプライアンスによって2包になる場合がありますので、そういう場合はアミノレバンEN配合散が減った分、食事からとっていただくカロリー・たんぱく質を増やしていただくことになります。

1食のめやす

肝臓病の食事は、家族の食事をうまく調節してつくることができます。

1日の食事の目安 音声解説 字幕

食事の簡単な考え方としては、ご飯は標準量の2/3、魚や肉などの主要なたんぱく質は標準量の1/2でお考えください。健常な方でしたら全ての食事を召し上がることはできますが、肝硬変の患者さんではたんぱく質のアミノ酸のバランスを考えた栄養を考えていかなければならないので、アミノレバンEN配合散を飲むということになります。したがって、色の変わっている部分がアミノレバンEN配合散に相当する部分で、少なくしたカロリー、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルをカバーしているのでトータル的には健常者の方と同じたんぱく・カロリーを取ることになります。