熱中症からカラダを守ろう
熱中症になりやすい年齢
熱中症には誰もが注意する必要がありますが、その中でも特に熱中症を起こしやすい年代があります。男性では0~4歳、15~19歳、55~59歳、80歳前後に、女性では0~4歳、80~84歳に熱中症発症のピークがあります。しかし、近年(2005 ~ 2020年)、男性の死亡数は50代を中心としたピークがなくなり、女性と同様に年齢とともに増加する分布に変化してきています。男女で比較すると、70代までは男性が女性を上まわっていますが80代以降は逆転し、死亡数が最多となる年齢層は男性で75~84歳、女性で80~89歳となっています。
10代~60代では男性の方が熱中症の死亡者数が多くなっています。この理由として、青年期においてはスポーツ活動時に多く、男性の方がスポーツを行う人の数が多いことや、運動強度が高いことにあると考えられます。また、中年期においては農業や建築などの肉体労働時に多く、その従事者に男性が多いためであると考えられます。中年期からの熱中症の増加には、慢性疾患の罹患率も強く関わっています。