
大豆の伝来については諸説があります。日本に伝わったのは縄文時代の頃で、中国大陸から来たのではないかとする説が有力。全国的に栽培されるようになったのはそれからずっと後のこと、鎌倉時代だと言われています。
当時の大豆は、庶民がなかなか口にすることのできない貴重な作物。江戸時代になってもなお「贅沢品」とされていました。現在では納豆をはじめ、味噌やしょうゆなどの調味料、豆腐や油揚げなどの加工食品として私たちの食生活には欠かせないものとなりました。
大豆の生産はアメリカやカナダが歴史的にも古く、世界の生産量の半分程度を占めています。日本国内でも広く生産されていますが、多くは輸入に頼っているのが実情。新しい品種の改良も盛んで、加工方法や産地の特長に応じたものが続々と誕生しています。
春の訪れが感じられる時節、2月3日は旧暦でいうところの大晦日にあたります。豆まきの起源はいくつもあるとされていますが、1年の厄をはらって新しい年を迎え入れるための儀式として、邪悪なもの(鬼)を外に追い出すために豆を投げつけるようになったようです。「豆」をまく理由ですが、「魔目(まめ)」を攻撃すれば「魔滅(まめ)」するという、昔の人の洒落たいわれがもとになっているとの説もあります。
また、節分に太巻きを食べる方向などとして知られている「恵方(その年の干支によって変わる最良の方角)」に向かって豆をまくと良いなどとも言われています。
英名では「soybeans」として親しまれている大豆。夏になると白や薄紫の花をつけ、秋には種子(豆)が収穫できます。必須アミノ酸をバランスよく含んだ肉にも劣らず、良質の植物性たんぱく質を豊富に含んでいることから、大豆は「畑の肉」と呼ばれています。