創業約60年を迎える焼津「サスエ前田魚店」。５代目の前田尚毅さんは、駿河湾の天然地魚のポテンシャルを最大限に引き出し、料理人とともに静岡の食を盛り上げることに日々尽力しています。
予約至難な名店、天ぷらの「成生」や「茶懐石 温石」をはじめ、グルメ誌の星に輝き世界的な評価を受ける鮨店や日本料理店などの名だたる料理人が、前田さんの魚を求めてきます。それも国内のみならず、海外からも。

店舗には小売店が併設してあり、鮮魚のほかにお昼12時前後から、新鮮な魚を使った鮨や巻物、丼が販売されます。
前田さんが握る鮨は、前田さん自身が天然地魚に最適な処理をほどこし、新鮮なうちに握ったもの。握りを売り出したのは7年ほど前からで、身の脱水方法を探るなどさまざまな取り組みで仕立てた魚を余すことなく生かすべく提供し始めました。
深みのある赤酢の酢飯がそのおいしさを引き立て、並んだそばから売れていくのも納得です。