
月経(生理)がくる前にいつもやってくる、イライラ、イタイタ、モグモグ…。
それってPMSかもしれません。
監修:福島県立医科大学 ふくしま子ども・女性医療支援センター 産婦人科 特任教授 小川 真里子先生
PMSは、「Premenstrual Syndrome」の略で、月経前症候群のことをいいます。月経前3~10日の間に精神的あるいは身体的な症状が現れ、月経が来ると落ち着いたり、なくなったりします。
産科婦人科用語集・用語解説集(改訂第4版); 日本産科婦人科学会編, 日本産科婦人科学会: 60-61, 2018改変
なお、PMSの重症型で、精神症状が強いものをPMDD(月経前不快気分障害)と診断されることもあります。
PMSの原因は、はっきりわかっていません。
月経をコントロールする「女性ホルモン」エストロゲンと黄体ホルモン(プロゲステロン)の変動が関わっていると考えられています。
まずは、自分の感じているつらさがPMSかどうか知るために、症状がどのくらいの強さで、どのタイミングで出やすいか等を記録し、理解することから始めましょう。
監修
福島県立医科大学
ふくしま子ども・女性医療支援センター
福島県立医科大学医学部卒業。慶應義塾大学産婦人科を経て、2007年に東京歯科大学市川総合病院産婦人科助教、2011年同講師、2016年同准教授。2024年4月より現職。日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本心身医学会心身医療専門医、日本女性心身医学会認定医などの資格を持ち、PMSや更年期などの診療にあたる。
