工場内では、普通のタオルではなく、不織布（ふしょくふ）というタオルを使っているんだよ。不織布は手をふいたり、ひっぱったり、やぶったりしても、センイが出ない特別なタオルなんだ。異物が入らないようにするための工夫なんだよ。

工場内の目につきやすい場所には、衛生と安全についての目標を書いた紙がはってあるんだ。目標を見ることで、工場で働く人たち全員が、衛生と安全に対する意識を高めているんだよ。

原料の入っている袋はとても重いので、最初に荷物を運ぶための台車に乗せるんだ。次に、床に設置されている大きなはかりの上に台車ごと乗せて量っているんだよ。

はかりはパソコンとつながっていて、パソコンがデータの確認をしているんだ。原料の重量が足りなかったり、多かったりすると、パソコンが教えてくれるんだよ。

きっちり量っているから、毎回同じ成分のカロリーメイトをつくることができるんだね。

混合の工程は、衛生面に特に気をつけなくてはいけない。入室するときは、別の靴にはきかえるんだ。靴に粉などがついている可能性があるからなんだよ。作業服は粘着ローラーでほこりなどを取るんだ。

工場内の床は、角にほこりがたまらないように、壁との境目がカーブしているんだよ。すみずみまで掃除がゆきとどくから、とても清潔なんだ。常に衛生的な環境を保てるように、さまざまな工夫がされているんだよ。

カロリーメイトの表面には、5個ずつ2列、計10個の穴があいているのがわかるかな？この穴っていったい何のためにあいているんだろう？

実はこの穴、カロリーメイトをおいしく焼き上げるために、重要な役目をしているんだよ。

穴から熱が中に伝わることで、ムラなく焼くことができるんだ。サクサクに焼き上げるために、10個の穴が欠かせないんだね。

カロリーメイトの箱の裏面に、円形の切り取り線がついているよね。切り取り線がついている理由は2つあるんだ。

1つは箱を開けやすくするため。軽く押すだけでふたが開くようになっているから、便利だよね。

もう1つの理由は、製品の安全を確認するためなんだ。切り取り線のついた部分が中にへこんでいたり、外へ出ていないかを見て、安全を確認しているんだ。

機械で重さや異物検査をするほかに、箱の外からも中身の安全を確認しているんだよ。