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ピロリ菌とは

ピロリ菌なんてかわいい名前がついていますが、正式名は’ヘリコバクター・ピロリ’。ヘリコとは「らせん」とか「旋回」という意味。ヘリコプターのヘリコと同じです。ひげの部分も回転させて移動します。バクターとはバクテリア(細菌)。ピロリとは胃の出口(幽門)をさす「ピロルス」からきています。この菌は胃の幽門部から初めて見つかりました。ピロリ菌の最も大きな特徴は、酸素の存在する大気中では発育しないことで、酸素にさらされると徐々に死滅します。乾燥にも弱く、グラム陰性桿菌に分類されます。大きさは0.5 × 2.5~4.0μmで、数本のべん毛を持ち、胃の中を移動します。ピロリ菌が強酸性下の胃の中で生育できるのは、胃の中にある尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解し、アンモニアで酸を中和することにより、自分の身の周りの酸を和らげて生きています。

ピロリ菌

ピロリ菌の特徴と秘密

ピロリ菌なんてかわいい名前がついていますが、正式名は’ヘリコバクター・ピロリ’。ヘリコとは「らせん」とか「旋回」という意味。ヘリコプターのヘリコと同じです。ひげの部分も回転させて移動します。

ピロリ菌発見の歴史

西オーストラリア大学のロビン・ウォーレン名誉教授とバリー・マーシャル教授がヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)を発見し、 2005年のノーベル医学生理学賞を受賞しました。当時、ロイヤルパース病院の病理医だったウォーレンは1979年、胃炎患者の胃粘膜に小さな曲がった未知の細菌(ピロリ菌)を発見。その後消化器内科研修医マーシャルとの共同研究により、100人の患者の組織を調べた結果、胃炎や胃・十二指腸潰瘍患っているほとんど全ての患者でピロリ菌を確認しました。
そして試行錯誤の末、1982年にはピロリ菌の分離培養に成功しました。マーシャル自身がピロリ菌を飲む実験により急性胃炎が起こることを確かめたエピソードは有名な話です。それまで消化性潰瘍などはストレスや生活習慣が主たる原因と考えられておりましたが、これにより、胃炎や 胃・十二指腸潰瘍はピロリ菌の感染が引き金になることが明らかとなりました。この発見はピロリ菌を除去する除菌治療へとつながり、胃がんや再発を繰り返す胃・十二指腸潰瘍の治療に革命をもたらしました。

ピロリ菌発見の歴史

ピロリ菌の感染について

ピロリ菌は幼年期に衛生環境が良くなかった年代に感染している人が多く、環境の整った現代では、感染している人の数が低下しています。また、乳幼児期に親族から口を介して感染している場合もあります。

ピロリ菌の感染について

2016年12月 UB1612032