栄養教養学部 / カラダ整え学科
マグネシウム
マグネシウムを多く含む食品
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ひじき
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ほうれん草
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玄米ごはん
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小麦胚芽
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アーモンド
カルシウムと
組み合わせる
と
よいですぞ!
1日の摂取推奨量:
30歳〜49歳
男性 370mg / 女性 290mg
※「日本人の食事摂取基準(2020年版)」より
マグネシウムの性質と働き
骨の成長や強化、維持に重要なミネラルです。体内に約25g存在し、そのうち50~60%は骨に含まれ、残りは肝臓や筋肉、血液でタンパク質と結合して存在しています。およそ300の酵素の働きを手助けし、カルシウムの作用と深く関わりながら筋収縮を制御したり、血管を拡張させて血圧を下げたり、血小板の凝集を抑え血栓を作りにくくするといった役目を果たしています。またすべての細胞内にも含まれ、体内のミネラルバランスの調整にも一役買っています。
摂取のポイント
主に小腸で吸収され、腎臓で排泄される栄養素であり、不足すると腎臓での再吸収が促進、骨から放出されることで血中濃度が一定に保たれるという性質があります。カルシウムを多く摂りすぎると、マグネシウムの排泄が増えてしまうので、マグネシウムとカルシウムは1:2の比率で摂り入れるのが望ましいバランスです。主に玄米や雑穀、ナッツ類といった精製度の低い食材に多く含まれるため、インスタント食品やファストフードを食べる機会の多い人は、サプリメントで摂取する方法もあります。

摂取の注意点
摂取不足
慢性的に不足すると、動悸、不整脈、神経過敏、抑うつ症、虚血性心疾患、動脈硬化症などのリスクが高まります。
食の欧米化で玄米や雑穀を食べなくなったこと、また日本の土壌は欧米に比べミネラル分が少なく、日本人はマグネシウムが不足しています。
過剰摂取
通常の食生活で過剰になる心配はありません。仮に過剰摂取しても腎臓で処理され尿として体外に排出されますが、摂りすぎると下痢を起こします。
妊娠中、授乳中の方へ
1日あたり350mg未満のマグネシウムを摂取する場合にはほとんど安全です。
妊娠中は摂取推奨量にプラス40mgとなります。
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」より
