栄養教養学部 / カラダ整え学科
パントテン酸
パントテン酸を多く含む食品
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鶏レバー
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鶏ささみ
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卵
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魚類
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たらこ
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牛乳
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豆類
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カリフラワー
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ブロッコリー
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サツマイモ
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トマト
ストレスが多い人に
ぜひ知ってもらいたい
ものですな
1日の摂取推奨量:
30歳~49歳
男性・女性ともに 5mg
※「日本人の食事摂取基準(2020年版)」より
パントテン酸の性質と働き
パントテン酸は水溶性ビタミンで、ビタミンB群の1種です。エネルギー代謝に欠かせない栄養素であり、免疫抗体の合成、薬物の解毒作用、脂質の代謝を促すHDLコレステロールの増加、副腎皮質ホルモンの合成による抗ストレス作用とさまざまな働きがあります。腸内細菌によって体内でもわずかに合成される栄養素です。
ストレスをやわらげる可能性
パントテン酸は副腎皮質ホルモンの合成に関わっています。副腎皮質ホルモンはストレスをやわらげる働きをするため、そのホルモンを合成するパントテン酸は「抗ストレスビタミン」ともいわれています。
摂取のポイント
水に溶けやすく熱で分解されやすいため、シンプルな調理法がおすすめです。動物性食品・植物性食品のどちらにも含まれるので、摂取しやすい食材を選ぶことができます。カフェインとアルコールにはパントテン酸の吸収を阻害する働きがあり、食べ合わせには注意が必要です。腸で吸収され、過剰分は尿中に排泄されるため通常の食生活で過剰になることはほぼありません。

摂取の注意点
摂取不足
パントテン酸には「至るところに存在する酸」という意味があり、その名の通り様々な食品に含まれています。そのため、通常の食生活で欠乏することはほとんどありませんが、極度の栄養失調状態になると欠乏症になる可能性があります。欠乏症になると、手足の知覚異常、しびれ、灼熱感、頭痛、疲労、不眠、胃不快感を伴う食欲不振などの症状が現れます。
過剰摂取
過剰摂取による影響はほぼありません。
妊娠中、授乳中の方へ
妊娠中は非妊娠中と同じ5mg、授乳中は6mgが目安量とされています。
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」より
