栄養教養学部 / カラダ整え学科

セレン

セレンを多く含む食品

  • マグロ

    マグロ

  • ワカサギ

    ワカサギ

  • イワシ

    イワシ

  • たらこ

    たらこ

  • タラ

    タラ

  • かつお節

    かつお節

  • ネギ

    ネギ

  • 全粒穀物

    全粒穀物

みんなの関心が
高い
抗酸化作用が 
ありますぞ!

1日の摂取目安量:
30歳〜49歳
男性 30μg / 女性 25μg

※「日本人の食事摂取基準(2020年版)」より

セレンの性質と働き

セレンは土壌、水、特定の食品に含まれる必須微量ミネラルです。主に肝臓や腎臓に含まれ、甲状腺ホルモンの活性化に必須であり、抗酸化作用で組織細胞の酸化を防ぐ働きをします。水銀などの有害物質を無毒化し、血栓症の予防にも役立つため、注目されている栄養素です。

がんや動脈硬化の予防に

セレンは老化の原因物質のひとつである「過酸化脂質」の分解に関与する抗酸化酵素の構成成分です。強い抗酸化作用を持ち、老化予防やがん予防効果につながるといわれ注目されています。この働きは脂質ラジカルの生成を防ぐビタミンEと一緒に摂取することでより効果が発揮されます。

摂取のポイント

セレンは体内で合成できない必須微量元素であり、不溶性です。食品中のセレンはその産地の土壌や飼育飼料のセレン濃度を強く反映することがわかっており、日本の土壌はセレンが豊富なため無理なく摂取できる栄養素ともいえます。

摂取の注意点

摂取不足

消化管からの吸収率が50%以上と高いため、通常の食生活であれば不足の心配はほぼありません。セレン欠乏症の症状はさまざまで心筋障害に伴う心不全、四肢の筋肉痛や筋力低下、爪の白色化が代表的な症状となります。

過剰摂取

通常の食生活では過剰摂取の心配はほとんどありませんが、サプリメントなどで補う場合には推奨量を超えないよう注意が必要です。
慢性的に過剰な摂取を続けると、脱毛、爪の変形、嘔吐や下痢、頭痛やしびれ、神経過敏などの症状が出るおそれがあります。

妊娠中、授乳中の方へ

妊娠中は30μg、授乳中は45μgが推奨量とされています。
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」より