栄養教養学部 / カラダ整え学科
ビタミンB6
ビタミンB6を多く含む食品
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赤身肉
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鶏肉
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マグロ
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バナナ
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牛レバー
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カツオ
タンパク質を
多く摂っている人は
不足がないよう
注意ですぞ!
1日の摂取推奨量:
30歳〜49歳
男性 1.4mg / 女性 1.1mg
※「日本人の食事摂取基準(2020年版)」より

ビタミンB6の性質と働き
エネルギー代謝の補酵素として重要なビタミンです。特にタンパク質の分解を助けるため、摂取量が多い人ほど、ビタミンB6の必要量も多くなります。
免疫機能の正常な働きの維持、皮膚の抵抗力の増進にも必要で、赤血球のヘモグロビンの合成にも欠かせない栄養素です。また、肝臓に脂肪が蓄積するのを防ぎ、肝脂肪の予防にも効果を発揮します。
神経伝達物質のサポートに
神経伝達物質にはGABAやセロトニン、ドーパミン、アドレナリン、ノルアドレナリンなどがあり、これらはアミノ酸によって合成されます。ビタミンB6はアミノ酸の代謝と関わっているため、神経伝達物質の合成を促進する作用があります。心を落ち着かせたいときに摂り入れたい栄養素です。
女性にありがたい栄養素
ビタミンB6は、エストロゲンの代謝に関わり、ホルモンのバランスを整える働きがあります。赤血球の合成にも役立つため、月経前症候群 (PMS)の症状をやわらげる働きがあるといわれています。
また、妊娠するとタンパク質代謝が促進され、ビタミンB6が欠乏することでつわりが誘発されるという説から「ビタミンB6を補うとつわりが軽減される」という研究もあり、注目されています。
摂取のポイント
ビタミンB6は冷凍食品、加工食品では減少するため、できる限り新鮮な状態で摂取するのがおすすめです。
ビタミンB6が働くときにはビタミンB2が必要になるため、合わせて摂るようにすると効果的でしょう。

摂取の注意点
摂取不足
ビタミンB6が欠乏した場合、けいれんやむくみ、湿疹、口角炎、舌炎、脂漏性皮膚炎、 貧血、麻痺性発作、聴覚過敏、脳波異常、免疫力低下などが起こる可能性があります。
過剰摂取
サプリメントなどで一度に大量摂取すると、抹消感覚神経炎、知覚神経障害、シュウ酸腎臓結石などのリスクがあります。
妊娠中、授乳中の方へ
妊娠中は1.3mg、授乳中は1.4mgが推奨量とされています。
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」より
