大塚製薬株式会社

ニュートラシューティカルズ関連事業
2006年11月17日

更年期症状の改善の鍵となる“エクオール”を産生する乳酸菌
「ラクトコッカス20-92」株を発見!
その単離に、世界で初めて成功!!

大塚製薬株式会社(本社:東京都千代田区、社長:樋口達夫、TEL:03-3292-0021)は、女性の更年期の諸症状の改善が期待できる"エクオール"を産生する乳酸菌「ラクトコッカス20-92」株(特許第3864317号)を発見し、その単離に成功しました。食品に使用できるエクオールを産生する乳酸菌の単離は、世界で初めてです。

「ラクトコッカス20-92」株は、2002年、当社佐賀栄養製品研究所が発見した安全性の高い乳酸菌で、この乳酸菌が大豆イソフラボンの成分の一つであるダイゼインからエクオールを産生します。
当社では、乳酸菌「ラクトコッカス20-92」株を利用したエクオールの研究開発を進め、商品化を予定しています。

近年の大豆イソフラボン研究の中で、更年期の諸症状の改善に関与する主な物質はダイゼインの腸内分解物であるエクオールであることが提唱されています。しかし、腸内で大豆イソフラボンをエクオールに分解するエクオール産生菌を持つ人の割合は、日本人で約5割、欧米人で約3割であることが分かってきました。
これまでの疫学研究や大豆イソフラボンの研究の中で、更年期の諸症状の改善効果にバラつきがあったのは、腸内にエクオール産生菌を持つ人と持たない人がいたためだと考えられます。

大塚製薬では、大豆イソフラボンによる更年期の諸症状の改善効果が得られなかった多くの女性にとって福音となるべく、今後も研究開発を続けてまいります。

大塚製薬は、'Otsuka - people creating new products for better health worldwide'の企業理念のもと、世界の人々の健康に寄与してまいります。