ニュースリリース

大塚製薬株式会社

2012年01月13日

医薬関連事業

ドパミン・アゴニスト「ロチゴチン貼付剤」 国内承認申請

  • 世界唯一のドパミン・アゴニスト*1持続放出型貼付剤
  • 「パーキンソン病」および「レストレスレッグス症候群」*2の2つの適応症を同時申請

大塚製薬株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:岩本太郎)は、パーキンソン病および特発性レストレスレッグス症候群の治療薬として開発を進めているドパミン・アゴニスト「ロチゴチン*3貼付剤」の国内の製造販売承認申請を2011年12月に行いました。

「ロチゴチン貼付剤」は、1日1回投与の世界唯一のドパミン・アゴニストの経皮吸収型製剤です。薬剤を持続的に放出する貼付剤にすることで、24時間一定の血中濃度を維持し、安定した効果が期待できます。

パーキンソン病や特発性レストレスレッグス症候群の症状は1日を通じて症状が出ます。「ロチゴチン貼付剤」は、日中や夜間に出現する様々な症状の改善や、患者さんにとっての服薬の利便性の向上を目指し開発されました。

「ロチゴチン貼付剤」は「ニュープロ」の販売名で、パーキンソン病及びレストレスレッグス症候群*4の治療薬としてベルギーのグローバルバイオファーマ企業であるUCB社が世界で販売しています。大塚製薬株式会社は2002年に日本国内における「ロチゴチン貼付剤」の独占的開発・販売権を取得し開発してきました。

  • *1:ドパミン・アゴニスト: ドパミン受容体に結合し刺激することにより作用を示す
  • *2:中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群
  • *3:一般名
  • *4:成人における中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群の対症療法

パーキンソン病について

パーキンソン病は安静時振戦、固縮、無動、姿勢反射障害を主症状とする進行性の神経変性疾患(原因のわからない進行性の神経障害を示す病気)です。パーキンソン病は、中高年齢者に多く、約1,000人に1人が発症するといわれています。神経変性疾患の中では、アルツハイマー病に次いで2番目に多く、高齢化時代を迎え、発症の割合は今後さらに高まることが予想されています。

パーキンソン病の患者さんは、嚥下困難や手の震えなどを伴うことも多く、服薬の継続が難しいという課題がありました。各種症状を抑えるために1日を通してドパミンの血中濃度を維持することは重要です。また長期間にわたる治療の必要性から、簡便で便利で服用継続が可能なドパミン・アゴニスト製剤が望まれてきました。

レストレスレッグス症候群(RLS)について

レストレスレッグス症候群(Restless Legs Syndrome、以下、RLS))は、むずむず脚症候群、エクボン病(Ekbom disease、この疾病の発見者のエクボン博士の名より)とも呼ばれ、その日本国内の有病率は成人の1.5%と推定され、40歳以上の中高年、特に女性に多いといわれています。RLSにより日常生活(QOL)に支障をきたす患者さんは約200万人以上といわれています。疾患があまり知られておらず、不眠症や他の病気だと診断されることで、十分な治療を受けられていない現状です。

RLSは主に脚(足の裏、ふくらはぎ、太ももなど)に「異常な感覚」を覚え、この「異常な感覚」によってじっとしていられなくなる慢性疾患です。「異常な感覚」はふくらはぎがむずむずする、足の内部がかゆい、ほてる、痛いなど患者さんによって訴えは様々で、安静時に症状は強くなるため就寝前に最も症状が現れやすく、入眠障害に陥ることが知られています

RLSの患者さんにおいては、就寝前に強くなる症状や日中の会議などで長時間椅子に座っているときにも症状が現れます。特に就寝前・就寝中の症状が現れることで睡眠障害となりQOL(生活の質)が低下することから1日を通して安定した効果がある製剤が望まれてきました。

本ニュースリリースの掲載情報は、発表当時のものです。