ドライアイの原因

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ドライアイの原因

ドライアイでは、①涙の分泌量が減ること、②目の表面から蒸発する涙の量が増えることが影響しています。さらに最近の研究では、目の表面の粘膜に異常が起こると、涙の量を維持することができなくなることが分かってきており、その結果、潤いを保てなくなり、バイ菌や異物だけではなく、摩擦や乾燥などの悪循環を繰り返して、目の表面がデコボコした肌荒れ状態なってしまいます。そういった状態が続くことにより、「目の不快感」や「ものが見えにくい」などの症状があらわれるのです。また、ドライアイを引き起こす要因や環境には以下のようなものが挙げられており、実際にはこれらが複合して起こっていると考えられています。

年齢
加齢によって涙の分泌量が減るとともに、涙の安定性などの質も低下します。
性別
男性よりも女性の方がドライアイになりやすいといわれています。
乾燥した環境
空気が乾燥する冬には、目の表面からの涙の蒸発量が増えてドライアイになりやすくなります。また、夏でもエアコンによる乾燥がドライアイの原因になることがあります。特に、エアコンから吹き出す風が直接あたると症状が悪化します。
VDT(Visual Display Terminals)作業
パソコンや携帯端末などのモニタ画面を見つめる作業を長時間行うと、まばたきの回数が極端に減るためにドライアイが起こりやすくなります。
コンタクトレンズ
コンタクトレンズを装用すると、水分の蒸発量が増えてドライアイになりやすくなります。特にソフトコンタクトレンズでは、まばたきのたびに目の表面とレンズの間で摩擦が生じ、炎症が引き起こされるため、目の乾燥感が増加します。また、レンズに汚れや傷があると、涙の安定性が悪くなったりムチンの分泌が低下したりするため、ドライアイの原因になります。
薬の副作用
抗コリン作用のある降圧薬(血圧を下げる薬)や精神疾患薬などで、涙の分泌量が減少することがあります。また防腐剤が入っている点眼液の影響で角膜に傷がつくこともあります。
シェーグレン症候群
中年の女性に多い自己免疫疾患で、涙腺や唾液腺などが破壊されて、涙や唾液が分泌されなくなります。そのため、悲しくても涙は出ません。重症の場合、目が開けられないほどの痛みを伴うことがあります。
スティーブンス・ジョンソン症候群
ウイルス感染や薬剤アレルギーなどが原因で全身の皮膚・粘膜に異常が起きます。目の表面に強い炎症が起きることから重症のドライアイを発症します。
ドライアイって日本人だけ増えているの?
生活環境の変化(エアコン、パソコンの普及など)により、日本と同様、海外においてもドライアイの患者さんは増えていることが考えられますが、対象や調査方法が異なるため、国別に有病率を比較した詳細な報告はありません。ただし、日本を含むアジア圏でのドライアイの有病率は、欧州、北米と比べ高いという報告があります。
動物もドライアイになるの?
動物は全身を体毛で覆われているので、人間と比べれば目も保護されやすいといえますが、ドライアイを発症しているペットの犬や猫などがいます。人間の場合、ドライアイの原因となるのは乾燥しがちな室内環境や目の酷使などですが、犬の場合では免疫システムの異常で涙腺の細胞が破壊されることによるものが多いようです。ほかにも神経系の障害や加齢、先天的な涙腺の欠如など様々な要因が考えられます。症状としては粘り気のある目やにが大量に出ることなどがみられます。