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体内リズムが
睡眠や
日中の活動に影響?

体内リズムの乱れは私たちの生活にも大きな影響を与えています。夜更かしや昼夜が逆転した生活、土日の朝寝坊といった生活の乱れは体内リズムに影響を及ぼし、日中ぼーっとしてしまったり、疲れがたまりやすい、良い睡眠が得られないといった不調の原因になると言われています。

すっきりとした朝の目覚め

ヒトに備わる体内リズム

人間をはじめ、地球上の多くの生物は、約24時間周期の体内リズムをもち、昼は活動的に、夜は休息モードになるというシステムが存在します。

生命が誕生し進化する過程において、地球の24時間の自転周期のもと、種の保存と繁栄に都合が良いように、進化を遂げてきた結果と言えるかもしれません。

朝の体内リズム調整

体内リズムは24時間より長い!

体内リズムは24時間+10分

ヒトの体温や血圧、脈拍、各種ホルモンの分泌にも約24時間のリズムがあり、免疫や代謝までもが体内リズムの影響を受けています。痛風や咳といった症状が朝や夜で異なるのもその影響と考えられています。

そして、実は人間に備わる体内リズムは、24時間よりも少し長めであることが分かってきました。個人差もありますが、近年の報告では平均24.18時間(約24時間10分)であると言われています(※1)。

  • Science. 1999 Jun 25;284(5423):2177-81.

朝に太陽の光で整う体内リズム

24時間よりも少し長いヒトの体内リズム、地球の自転周期である24時間とはズレがあります。少々のズレですが、これが日々積み重なると、最終的には昼夜逆転という不都合を招きます。ところが、実際にはそこまでの状況に悩む人はほとんどいません。

こうした現象を避けるために、私たちには体内時計の
“時刻合わせ”をする機能が備わっています。最も影響力の大きな因子はです。朝起きて太陽の光が眼に入り、その刺激で体内時計はリセットされ、次の24時間が始まります。逆に変な時間に強い光を浴びると体内時計も乱れ、眠れなくなったりすることもあります。

朝日で体内時計の時刻合わせ