症状別の救急処置

「熱中症」にはさまざまな症状があります。めまいやふらつきなど熱中症の初期症状に気付いたらすぐ対応することが重要です。熱中症は放置すれば死に至ることがあることを認識しなければなりません。熱中症が疑われる時には、速やかに下記のフローに則り行動をとりましょう。

熱中症が疑われる時の応急処置 <フロー>

CHECK 1
熱中症を疑う症状がありますか?
めまい・失神・筋肉痛・筋肉の硬直・大量の発汗・
頭痛・不快感・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感・意識障害・
けいれん・手足の運動障害・高体温
CHECK 2
意識が
ありますか?

涼しい場所へ避難し、
服をゆるめ
体を冷やす

救急車を呼ぶ

涼しい場所へ避難し、
服をゆるめ
体を冷やす

医療機関へ

CHECK 3
水分を自力で
摂取できますか?

水分・電解質を
補給する

CHECK 4
症状がよく
なりましたか?

そのまま安静にして
十分に休息をとり、
回復したら
帰宅しましょう

スポーツドリンク(ナトリウムを100mlあたり40~80mg含んでいる飲料)や経口補水液が有効です。

救急車が到着するまでの間に応急処置を始めましょう。意識がないのに、無理に水を飲ませてはいけません。

氷のうなどがあれば、首、腋の下、太腿のつけ根を集中的に冷やしましょう。

現場にいた人が付き添い、発症時の症状を伝えましょう。

  • ※1 その他「身体が熱い」「自分で水分や電解質(ナトリウム)が摂取できない」「症状が改善しない、または悪化する」場合も医療機関に搬送する必要があります。症状が明確でなくても応答が鈍い、言動がおかしいなど異常がみられる時には、速やかに救急車を要請しましょう。
  • ※2「熱疲労」「熱射病」の症状(HP:熱中症の種類参照)がある場合は急に容態が変更する場合もあるので、一時的に症状が回復をした場合でも病院での診察が必要となります。

症状の確認

熱中症が疑われる時には、適切に応急処置をする必要がありますが「意識がない、もしくは意識がはっきりしていない」場合はすぐに救急車を要請しましょう。また、救急車が到着するまでの間に現場での応急処置も必要となります。

現場での応急処置

救急車を呼んだ場合もそうでない場合も、現場では速やかな処置が必要です。症状や重症度に関わらず、熱中症が疑われる時には涼しい場所へ移動し身体を冷やすことと、水分と電解質を速やかに補給する必要があります。

※水分の摂取は本人が自力で摂取できる場合に限ります。

<涼しい場所へ移動させる>
風通しのよい日陰や、できればクーラーが効いている室内などの涼しい場所へ移動させましょう。
<身体を冷却する>
■ 衣服を脱がせたり、きついベルトやネクタイ、下着はゆるめて身体から熱を放散させます。
■ 露出させた皮膚に冷水をかけて、うちわや扇風機などで扇ぐことにより体を冷やします。
■ 氷のうなどがあれば、それを首の両脇、脇の下、大腿の付け根の前面に当てて皮膚のすぐ近くにある太い血管を冷やしましょう。

水分・電解質の補給

意識がはっきりしているなら、電解質を適量含んだ冷えた飲料を自分で飲ませて下さい。
  • ■ 汗で失われた電解質も適切に補えるスポーツドリンク(ナトリウムを100mlあたり40~80mg含んでいる飲料)や経口補水液などが最適です。
  • ■「呼び掛けや刺激に対する反応がおかしい」、「応えない(意識障害がある)」時には誤って水分が気道に流れ込む可能性があるため、無理に飲ませることは避けて下さい。「吐き気を訴える」または「吐く」という症状がある時は、口から水分を摂らせることは適切ではないため、医療機関での点滴等の処置が必要となります。

環境省 熱中症環境保健マニュアル「3.熱中症を疑ったときには何をするべきか」を基に改編