熱中症からカラダを守ろう

WBGTおよび気温に注意

気温が高いときだけではなく、湿度が高い時にも汗が蒸発しにくく、体温が上昇して熱中症が発生しやすくなります。また直射日光や照り返しを避けるだけでも身体で感じる温度は変化します。熱中症の原因となる暑さの要素、すなわち、気温・湿度・輻射(放射)熱・気流を総合的に考慮した指数をWBGT(湿球黒球温度、暑さ指数と呼ばれる場合もある)といいます。

WBGTが高い時に熱中症が起こりやすいため、この指数が労働現場、スポーツ時、日常生活での熱中症予防の目安として使われています。

日最高WBGT別熱中症搬送人員数(2008~2019)
出典:環境省「夏季のイベントにおける熱中症対策ガイドライン 2020」
日本の年平均気温偏差の経年変化(1898~2022年)
出典:気象庁「日本の年平均気温」

湿球温度は湿度、黒球温度は輻射熱、乾球温度は気温を加味した温度です。

屋外:WBGT = 0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度
屋内:WBGT = 0.7×湿球温度+0.3×黒球温度

参考:厚生労働省、熱中症の予防対策におけるWBGTの活用について

日常生活に関する指針

出典:日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針Ver.4」(2022 改訂)

運動に関する指針

出典:日本スポーツ協会発行「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」(2019 改訂)