PAD:手足の変化に気をつけて。

PAD:手足の変化に気をつけて。
「PAD」をご存知ですか?末梢動脈疾患は、最近増加している「PAD」を皆様に知っていただき、患者さんに1日も早く元気になっていただくためのサイトです。
総合監修:医療法人財団順和会 山王メディカルセンター
血管外科統括部長/国際医療福祉大学教授
 重松 宏


PAD(末梢動脈疾患)について
「PAD」が動脈硬化と関係があることをご存知ですか?ここではPADがどのような病気なのかを知っていただき、原因や診断方法、さらに治療法についてご説明いたします。
PADってどんな病気なの?
足にも動脈硬化が起きる?
高齢になれば、誰でも血管は硬くもろくなるものですが、糖尿病、高血圧、高脂血症といった生活習慣病などがあると、動脈の内側(内腔) にコレステロールがたまったり、血管に負担がかかりつづける状態になり、さらに硬くもろくなる度合いが進みます。やがて血管の内部が狭くなることで血液の流れが悪くなり、「動脈硬化症」と呼ばれる状態になります〔図1〕。
動脈硬化症になって血液の流れが悪くなると、臓器や筋肉などが酸素不足や栄養障害を起こして傷ついてしまいます。
動脈硬化症は全身どこの動脈でも起こる可能性があり、足も例外ではありません。

PADってどんな病気?
全身の動脈の中でも主に手足に血液を届ける動脈を「末梢動脈」と言います。この末梢動脈に動脈硬化症が生じると、手足に血行不良が起こり、PADと呼ばれる病気になります。しびれや痛み、悪化すると潰瘍ができたり、ひどい場合には壊死したりすることもあります。末梢血管の病気の中で最も多いものです。
末梢動脈疾患は、血管の病気のため、血管外科、循環器科で診療されます。
〔図1〕 動脈硬化症

〔図1〕血管内腔の障害


  • 注:日本では、「閉塞性動脈硬化症(Arteriosclerosis Obliterans;ASO)」と呼ばれている疾患ですが、海外では、「末梢動脈疾患(Peripheral Arterial Disease;PAD)」という疾患名が一般的です。
    PADの日本における保険適応上の疾患名は「閉塞性動脈硬化症」または「慢性動脈閉塞症」となります。