夏になるときまって食が進まない、体がだるい……そんな大人は少なくないかもしれませんが、実は大人に限らず子どもたちにも起こりうるものなのです。
大人も子どもも夏を元気に乗り切るためには、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。今回は、夏に起こりやすい不調の原因をふまえながら、気を付けたい習慣や栄養面でのアプローチについてお伝えします。
目次
夏に体調を崩しやすいのはナゼ?
高温多湿な日本の夏。暑い屋外からクーラーのきいた涼しい室内に移動するだけでも、激しい気温の変化で体に負担がかかります。体温調節や内臓器官の働きなど、生命活動に深く関わる自律神経にも影響を与え、体調を崩しやすくなってしまいます。
また、睡眠不足も原因のひとつ。質のよい睡眠をとって心身の回復をはかることは、健康な毎日を過ごすうえで重要な習慣です。ところが、暑さで寝苦しい夜が続くと十分な睡眠がとれず、疲れや眠気を抱えたまま朝を迎えてしまうことに……。
さらに、暑さによる食欲不振も気になるところです。暑い日が続くと、ついつい冷たい食べ物や飲み物に手が伸びてしまいがちですが、冷たい麺類やアイスばかりでは、糖質が多く、栄養バランスが偏ってしまい、さらに胃腸が冷えると、消化吸収の機能が弱まることでますます食欲が落ちたり、お腹がゆるくなったりする危険性があります。
糖質は体のエネルギーとなる大切な栄養素ですが、とりすぎると糖の分解に必要なビタミンを大量に消費してビタミン不足を招いてしまいます。とくに、ビタミンB群が不足するとエネルギーをうまく代謝できず、だるさや疲労感につながります。
対策① 体にとって快適な環境を整えよう
対策として、まずはクーラーとの付き合い方を見直しましょう。子どもや高齢者は、室内でも熱中症を起こす危険性が十分にあるため、クーラーを適切に利用することは必要ですが、冷えすぎには要注意です。
クーラーの設定温度が24度を下回ると、外気温との差が激しくなって体調不良の原因になります。28度を上回らない設定を心がけ、就寝時はおやすみモードを利用するなどで快適に眠れる環境をつくりましょう。
対策② 適度な運動で汗をかくことも大切
長い夏休みは、一日中クーラーのきいた室内で過ごす子どもも多いかもしれませんが、健康を保つうえでは適度に汗をかくことも大切です。水分補給に気を付けながら、朝や夕方の涼しい時間を選んで体を動かし、汗をかく習慣を身に付ければ、暑さにも強くなります。
対策③ 栄養バランスのとれた食事で、夏の元気をサポート
元気な体を育む毎日の食事。暑い日が続くと食欲が落ちて食事の量が減ってしまいがちですが、あわせて気を付けたいのが栄養の偏りです。
夏を元気に過ごすためには、体をつくる「タンパク質」、エネルギーになる「脂質」「糖質」、体の機能を正しく維持する「ビタミン」「ミネラル」の五大栄養素を、1日3食の食事を通してバランスよくとることが基本です。たとえば、麺類だけだと糖質に偏りすぎるため、トマトやキュウリなどの旬な夏野菜やゆでた豚肉を組み合わせたりするといいですね。
とくにビタミンは、糖質や脂質、タンパク質の代謝に深く関わるなど、ほかの栄養素がうまく機能するようにサポートする「潤滑油」のような役割を担っています。体内では十分な量が合成されないため、食事を通して摂取する必要があります。
汗を多くかく夏はミネラルが失われやすいことがよく知られていますが、ビタミンB1やビタミンB2も汗と一緒に排出されることがわかっています。ミネラルとともに、ビタミンの摂取も意識しましょう。
食が進まない夏の栄養補給にもぴったり!「カロリーメイト」シリーズ
夏を元気に過ごすためにも、栄養バランスのとれた食事をとってほしいけれど、暑さで子どもがなかなか食べてくれない……そんなお悩みもあるかもしれません。
1日3食の食事から必要な栄養をとるのが基本ですが、それだけでは不足してしまうときは、食事代替や間食に栄養調整食品を賢く利用するのもよい方法です。
そこでおすすめなのが、すっきりとした後味と寒天のやさしい喉ごしが特長のカロリーメイトゼリー。体に必要な10種類のビタミン※1、4種類のミネラル※2、タンパク質、脂質、糖質をバランスよく含んでおり、手軽に栄養を補給できます。なかでもビタミンは、1袋に1日に必要な量の約半分※3が含まれており、食が進まない夏の栄養補給にもぴったりです。
持ち運びに便利な定番のブロックタイプも、カバンに1つ入れておくと役立ちますよ。
暑い夏を元気に過ごすために、栄養バランスを考えたカロリーメイトを活用してみてはいかがでしょうか。
※1 ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビタミンD、ビタミンE
※2 ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、リン
※3 1日に必要な量は「栄養素等表示基準値」をもとにしています。
参考:
- 食事バランスガイド(基本編)|e-ヘルスネット
- 中嶋洋子監修(2017)改訂新版栄養の教科書、新星出版社
- 熱中症は予防が大事!「高温注意情報」や「暑さ指数」の情報を活用し、十分な対策をとりましょう|政府広報オンライン
- 熱中症環境保健マニュアル2014|環境省(PDF)
- 朝食が大事なワケ|農林水産省