〜注目の栄養素を深堀り!〜

研究室

夏は脱水によって
血栓
ができやすい。
フィッシュオイルで虚血性心疾患
リスク低下

今、改めて注目される
フィッシュオイル
その驚きの効果とは!?

フィッシュオイルとは
~近年、さらに注目が集まる栄養素~

フィッシュオイルとは、青魚などから採取される油のことで、EPA・DHAなどの脂肪酸を含みます。イワシ、アジ、サンマ、サバ、マグロなどの青魚に多く含まれ、食事によって摂取することが出来ます。

DHA・EPAの基本情報はこちら

心疾患
主な死因別死亡数第2位
特に血栓ができやすい
要注意

主な死因別死亡数の割合(平成29年)

主な死因別死亡数の割合(平成29年)

厚生労働省が平成29年に死亡数を死因順位別に調べたところ、がんに次いで第2位は心疾患(高血圧性を除く)で20万4203人でした。心疾患は、昭和60年に脳血管疾患に代わり第2位となり、その後も死亡数・死亡率ともに増加傾向が続き、現在では全死亡者に占める割合が15.2%となっています。
また、特に夏は汗を多くかくため、体の中の水分が不足して血栓が出来やすくなり、心疾患死亡の約半数を占める心筋梗塞など、虚血性心疾患のリスク要因となります。

出典: 厚生労働省平成29年(2017)人口動態統計月報年計(概数)の概況
厚生労働省 水道対策「健康のため水を飲もう」推進運動

魚およびEPA・DHAを
摂取している人は
虚血性心疾患リスク低下

EPA・DHA摂取量と虚血性疾患

EPA・DHA摂取量と虚血性疾患

摂取した魚の種類と1週間の摂取頻度、1回あたりの魚摂取量についてアンケート調査を行い、魚およびn-3系多価不飽和脂肪酸と虚血性心疾患発症との関連を調べたところ、魚の摂取量でグループを分けて比較した結果、摂取量が最も少ないグループに比べ、摂取量が最も多いグループでは虚血性心疾患のリスクが4割近く低くなりました。また、EPA・DHAの摂取量でグループを分けて比較したところ、摂取量が最も多いグループの虚血性心疾患のリスクは、最も摂取量が少ないグループよりも4~6割低くなりました。
グラフが示すように魚およびEPA・DHAを摂取している人は虚血性心疾患のリスクが低下すると考えられます。

出典: Circulation. 2006 Jan 17;113(2):195-202. Epub 2006 Jan 9.