研究開発

大塚製薬のオープンイノベーション

大塚製薬は、「エビリファイ」、「レキサルティ」、「サムスカ/ジンアーク」、「デルティバ」に代表される独創的かつ革新的製品の創出と世界の患者さんへの貢献を基本戦略に創薬研究を行っています。中枢神経領域とがん領域を中心に、腎・循環器、感染症、眼科・皮膚領域の様々な疾患のアンメットメディカルニーズに果敢に挑戦し、グローバルサテライト研究所体制のもと医薬品の創生に取り組んでいます。

大塚製薬は自社の創薬研究の強みと、アカデミア、バイオベンチャーの技術・知見を融合させた「水平協業」に取り組むことで、さらなる強固な創薬基盤の構築と独創的なイノベーションを創出していきます。

理化学研究所 生命機能科学研究センター(BDR)

理化学研究所 生命機能科学研究センター(BDR)と連携して研究開発を行う拠点である「理研BDR-大塚製薬連携センター」をBDR内に開設しています(2018年4月名称変更)。両者がこれまで進めてきた独創的な研究を融合し、発展させることで、発生・再生分野における疾患メカニズムの探索と創薬への応用を目指しています。

大阪大学免疫学フロンティア研究センター(IFReC)

大阪大学免疫学フロンティア研究センター(IFReC)と免疫学における先端的研究に関する包括連携契約を締結しています。大塚製薬は、この包括連携契約でIFReC研究者が進める独自の基礎研究を支援し、その研究成果と大塚製薬の独創的な創薬研究を融合させ、世界の人々の健康に貢献する革新的な創薬を目指しています。

NPO法人 日本腎臓病協会

NPO法人 日本腎臓病協会と腎臓分野における若手研究者の基礎研究の実用化を目指した共同事業契約を締結しています。「Kidney Research Initiative-Japan(KRI-J)」を通じてアカデミアから創薬研究テーマを公募し、採択された研究テーマについては各研究機関と大塚製薬の間で共同研究契約を締結しています。

X-CHEM

X-Chem, Inc.と、大塚製薬が持つ創薬標的分子に対するシード化合物の探索を行う共同研究契約を締結しています。X-Chemの保有する独自のDNAエンコーデッド(DNA-Encoded X-Chem:DEXTM)技術を活用することで、新薬の種となるシード化合物のヒット率を向上させ、探索期間の短縮を図ります。

PhoreMost

PhoreMost Limitedと革新的な医薬品を創製するための共同研究契約を締結しています。大塚製薬は、PhoreMostのSITESEEKER®プラットフォームを活用して疾患に対する新規創薬標的や薬効ペプチドの探索研究を行い、同定された標的および創薬候補分子を評価・検証、自社のペプチドミメティクス技術で低分子化合物への展開や遺伝子治療への応用を目指します。

Axcelead Drug Discovery Partners

Axcelead Drug Discovery Partners株式会社と、中枢神経領域においてAxcelead Hit-identified Target (A-HiT)プロジェクトを利用した創薬共同研究を開始しました。特定の疾患に関連した創薬標的に対するA-HiTプロジェクト由来の化合物をシーズとするリード創出・リード最適化研究を共同で行い、研究開発パイプラインの迅速な拡張を目指します。

xFOREST Therapeutics

株式会社イクスフォレストセラピューティクスと、複数のRNA標的医薬品を創出するための共同研究契約を締結しています。大量のRNA構造の超並列生化学解析システムとin silico解析パイプラインを統合した独自解析技術である「FOREST technologies」の活用により、RNA構造を標的とする体系的な低分子創薬研究を推進します。

ニューキャッスル大学

ニューキャッスル大学

アステックス社はニューキャッスル大学と、同社のフラグメント創薬技術に基づいた新規抗がん剤研究とバイオマーカー探索を、世界トップレベルの構造生物学者、細胞生物学者、創薬化学研究者とともに行っています。アステックス社は本共同研究から誕生した医薬候補品の前臨床試験、臨床試験を独占的に実施できる権利を有しています。

Cancer Research UK (CRUK) and The Institute of Cancer Research

Cancer Research UK (CRUK) and The Institute of Cancer Research, London

アステックス社は英国を代表する研究機関CRUKとICRの研究者と同社の強みであるフラグメント創薬技術を融合させ、新しい医薬候補品の創生を目指して共同研究を実施しています。

Milner Therapeutics Institute

Milner Therapeutics Institute

アステックス社は2015年ケンブリッジ大学に拠点を置くMilner Therapeutics Instituteコンソーシアムに加入しました。このコンソーシアムはケンブリッジ大学のほかにBabraham InstituteならびにWellcome Trust Sanger Instituteのアカデミア機関と、アステックス社、AstraZeneca社ならびにGlaxoSmithKline社の英国製薬企業が共同で設立しました。各製薬企業はMilner Therapeutics Instituteへ資金提供するとともに、新しい医薬品の開発を目指して3つのアカデミア機関の研究者と共同研究を行っていきます。現在では他の多くの製薬企業が本コンソーシアムに参画しています。

Dementia Consortium

Dementia Consortium

アステックス社は、Alzheimer’s Research UK、LifeArc (前MRC Technology)ならびに製薬企業5社と英国認知症コンソーシアムに加盟しています。本コンソーシアムでは、アカデミア機関や中小ベンチャー企業から発案された新しい創薬ターゲットについて、研究資金援助や創薬支援、プロジェクト運営などをサポートしています。

Dementia Discovery Fund

Dementia Discovery Fund

アステックス社は、認知症に代表される神経変性疾患を対象とした次世代創薬研究を支援するためにDementia Discovery Fundに参画しています。

Cryo-EM Consortium

アステックス社は、ヨーロッパでは初の試みである “製薬企業によるクライオ電子顕微鏡コンソーシアム”の設立に主導的な役割を果たしてきました。アステックス社は、コンソーシアム参画製薬企業5社とともにFEI Company Inc.(Thermo Fisher company)社製の Titan Krios™ cryo電子顕微鏡をMRC-LMB、ケンブリッジ大学の研究者とともに初期創薬研究に使用しています。