私が高校のとき、競技者として伸びる要素が3つあると恩師の先生より教わりました。
それは、「環境・指導者・ライバル」です。
まさにその通りだと今でもときどきその言葉を思い出します。
そして最近、人を伸ばす大事な要素がもうひとつあることに気づきました。
それは、「目標」です。
あまりにもありきたり過ぎて気にも止めていなかったのですが、実は人を動かす上での最も重要なことだったのです。
一見周りからするととんでもない練習メニューをこなすランナーがいます。その人だからできるんだ、そのように思いがちですが、その人はその人の目標に向かっているからできるのです。
目標に向かうために目的を持った練習をしていますから、練習自体はキツいかもしれませんが苦にはなりません。むしろ楽しんでいる人さえいます。
やらされて練習しているのではなく、自から考えやりにいく練習。
練習、練習、練習…。練習に追われていた現役時代。私がもうひとつ飛び抜けることができなかった理由はここにあったのかもしれません。
しかし後悔はありません。今もこうして元気に走ることができているのですから。遠回りをしたからこそ気づくことも多いのかもしれませんね。