ランニングサポーター久保のランニングスクール

くつと一緒にくたびれて

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2019.10.10 掲載
久保健二さん

ランニングサポーター 久保健二さん

  • ランニングが大好きで毎日のように走る傍ら、クラブチームのコーチも務め、
    数多くの一般ランナーの指導をおこなっている
  • ラン歴21年
  • 実業団陸上部に11年間在籍

こんにちは、ランニングサポーターの久保です。

実は私も今年の12月にフルマラソンを走ります。
ただ参加するのではなく、今の自分の限界にとことんチャレンジするフルマラソンです。
レースまではあと2ヶ月となりました。
私はこの2ヶ月前からの1ヶ月間をとても大事なトレーニングの期間として捉えています。
レースまでの流れ、イメージは次の通りです。

◆3 ヶ月前
ポイントとなる2ヶ月前の練習がしっかりできるように体力づくりをしておく。
【内容】
①長時間のLSD ※1 などで基礎体力、基礎メンタルを養っておく
②LT走 ※2 などで強い負荷に耐えうる身体とメンタルを養っておく

◆2 ヶ月前
一番の走り込みの時期。主に長距離走を行い、レースに対する自信と耐久性を身体とメンタルにつけていく。
【内容】
①ある程度速いスピードの 30 km 走
②スピードを落とした 40 km 走
③速いスピードの 30 km 走

◆1 ヶ月前
レースに向けた調整の時期。距離走の疲れを取りながら、調子を上げていく。
【内容】
①ハーフマラソン
②スピードを上げた 15 km 走

もちろんレベルやそれぞれの目的によってやり方は様々。
これはひとつの例でしかありませんが、自分の中でレースまでのイメージを持って身体を仕上げていくというのは大事だと思っています。

やはり私が思うフルマラソンは本当にキツい。
練習もしんどくて辛くて苦しくて、とてもイヤになります。
しかし、必要だからするのです。

以前このくらいの練習でマラソンは走れるだろうと軽い気持ちで考えていた時期がありました。
その後のレースは地獄を見て途中棄権。
軽く考えているときほど痛い目を見ることを痛感しています。
だからこそ練習をしなくちゃ、限界を目指すレースに向かうときはいつもその失敗を思い出し頑張る力としています。

身体も精神もそうですが、同じく履いているくつも頑張ってくれています。
同じようにくたくたになって、また一緒に練習してくれる。
底がすり減り、汗でビッショリ濡れながら、いっぱい汚れて頑張ってくれています。
私の中では信頼できる監督やコーチのようなもの。
苦楽をともにしてきたんですもの、レースにおいて信じているといってもいいでしょう。
くつにもそんな想いを馳せながら、残りの2ヶ月間を過ごしていきたいと思います。

※1 LSD:Long Slow Distance
長い距離または長い時間をゆっくりじっくり走り、基礎的な体力や地脚を作るトレーニング

※2 LT走:Lactate Threshold、乳酸性閾値
乳酸が血液中に急増しだすところを乳酸性閾値といい、この閾値あたりの強度ペースでトレーニングを行う手法

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