こんにちは、ランニングサポーターの久保です。
その昔、トレーニングをする上で欠かせなかったものがあります。それは"山"。
練習は様々な状況に身体が対応できるよう、複合的に鍛えていかねばなりません。
例えばスピード練習、ペース走、距離走、テンポ走、ゆっくり走るジョギング、またはゆっくり長く走るLSD※などをバランスよく組み込むことによって走れる身体が形成されていきます。
何事においても慣れは怖い。
身体も一緒で常に変化をもたらしていくことが大事だと思っています。
現役を退いてから山で走ることがめっきり減った私です。
足が痛くなったり、強引に走ったり、身体のあちこちが固くなったように感じるのは道路ばかり走っているからではないかと考え、もう一度原点に戻り山を走ってみようと先日近くの山をゆっくりとジョギングしてみました。
道路で走ると一定のリズム、テンポで走ることができますが、山ではそうはいきません。
ぬかるみ、凸凹があったり、斜めの斜面や階段が出現したり、登り下りにおいて歩幅やピッチを一定に保つことはできません。
また膝を高く上げたり、ジャンプしたり、接地した際の足首角度がランダムに変わります。
ゆっくり走っているのに登りになると心拍も急に上がります。
これは効率よいトレーニングとも言えるでしょう。
先ほど練習メニューにおいても変化をもたらすことが大事だと述べましたが、ゆっくりのジョギングでもこれだけの変化が身体にもたらされるわけです。
山を走り終わって毎回感じることは、神経が活性化されているということ。
今まで感じなかった筋肉の動きを感じたり、上手く身体を運ばせるための動きを感じたり。
私の場合、おかげさまで脚の痛みがなくなることも多いです。
山を走ったことで身体の中から崩れていたバランスが矯正さるんでしょうね。
もし機会があれば山を走って自分と向き合ってみてはいかがでしょう。
※ LSD:Long Slow Distance
長い距離または長い時間をゆっくりじっくり走り、基礎的な体力や地脚を作るトレーニング