ランニングサポーター久保のランニングスクール

不可能を可能にさせるためのエネルギー

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2023.10.27 掲載
久保健二さん

ランニングサポーター 久保健二さん

  • ランニングが大好きで毎日のように走る傍ら、クラブチームのコーチも務め、
    数多くの一般ランナーの指導をおこなっている
  • ラン歴21年
  • 実業団陸上部に11年間在籍

こんにちは、ランニングサポーターの久保です。

先日、学生ランナーが最大の目標とする大会(チーム戦)にスタッフとして臨んできました。
学生たちは練習通りの走りをしてくれて、出場したメンバーの8割が自己ベストを記録しました。
今持てる力を十二分に発揮してくれたと思います。
しかし、私たちの努力以上に他校の選手たちの頑張りが圧倒的で、大きな差をつけられてしまう結果となりました。
相手がいる以上、勝負の世界では結果を出さなければなりません。
本来なら「よく頑張った」と言ってあげたい・・・、でもそれだけでは他校との差はさらに広がっていきます。
それとは逆に闘志を持って次に立ち向かって行けるような発破もかけないといけない・・・、と私の中でどのように声がけをしたらよいのかという葛藤がありました。
自分の実力を限界近くまで引き上げ頑張って走った選手たちが、大きく広がってしまった他校との差を今後縮めていくのは何大抵のことではありません。
より一層、自分たちに何ができるのかをそれぞれが深く考える時期に来ています。

そこで!「できない」と思うことがあっても、実際に挑戦してみると、思っていたよりも成し遂げられることがあります。
私はこれまでの陸上経験から、そのようなことを何度も経験してきました。
そのため、「できないことはない!」と考えています。
そこで大事なことは、あの人だから出来るんだ、あの人は周りの環境がよいから出来るんだ、だから自分にはできない、という思考に引きずられないことです。
実は、私自身もそうした思考に陥ったことがあります。
自信がないとそのようなことを思いがちで、自信をつけていくには心の壁を乗り越えてチャレンジする勇気も必要になってきます。

これまで練習を積み重ねてきて実力がついてきた選手が、先日、インターバル走を行ったときのことです。
この種の練習は目標のレースに対して今の自分の状態に合った負荷をかけることが重要ですが、設定ペースやリカバリー、量などを考慮するとその選手に対しては明らかに負荷不足の内容でした。
練習前に「この練習はレースに向けてどんな意図や意味があるのか」といったことを確認し、選手の考えを尊重しつつ要点をアドバイスしたところ、
通常のメニューに加え、結果を出すためのアレンジ練習を行うことになりました。
これは無理な負荷をかけるものではなく、その選手の実力ならできると長年の経験から私が判断したものでした。
最初は、少し不安な表情をしていましたが、実際に行ってみると走れば走るほど自信に満ち溢れた表情に変化してきて、最後までしっかりとこなすことができたんです。
思わず「よく頑張った!」と声が出てしまいました。できないかもと思っていたことがチャレンジしたことでできた、この積み重ねが不可能を可能にさせるためのエネルギーになっていくでしょう。
自分で切開け、未来を!

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