こんにちは、ランニングサポーターの久保です。
この画像は先日撮った私のものです。
これを見て、ハッとしました。
このままだと怪我をするかも…、故障をする前兆だと直感的に感じました。
私が怪我をするとき、決まってこのようなフォームになります。
■ポイント1
脚が地面に着く瞬間、上体が後ろに残ったままで極端に踵から接地してしまっている
■ポイント2
腕と肘の角度が広がりコンパクトさが失われ、体を前へ押し出す力が弱まり上半身が後ろに残っている
■ポイント3
背中が丸まり猫背気味、腰も落ちている
状態がいいときは・・・
肘がもっと引けてコンパクトにたたまれており、腰の位置も高く、接地の際に上半身が足裏の真上に乗り込んできます。
最近背中の疲れが酷く、お尻の付け根から後ろのモモにかけて痛みが出ていました。そんな状態は無意識にフォームを崩してしまい、本来かかってはならないところに負担がかかってしまうので怪我を誘発するというわけです。
私は数多くの方にフォームなどの指導をしていますが、自分の欠点には気づきにくい。まさしく、我が身の臭さ我知らず。
この写真を見た次の日、腕をコンパクトにたたんで肘を引くことと、腕振りの反動で上半身を足裏の真上に乗せることを意識して走りました。するとビックリするほどスピードに余裕を持って走れます。体が重い、スピードに乗った走りができないという方は、フォームに原因があるかもしれません。そのまま無理して走ると故障する可能性がありますから気をつけたほうがいいかもしれませんね。
さらにメンテナンスのため治療院に駆け込むと、酷く肩、背中、腰が疲れていたみたいです。このような状態では、正しいフォームを維持することが難しくなります。自分では理想のフォームを意識しているつもりでも、疲れは無意識によい感覚を奪っていくんですね。
このたった1枚の写真から、大きな改善点が見つかったことで怪我を回避することができました。
私は毎月1回、自分のランニングフォームを撮影して映像を撮り貯めていますが、よいときもあれば今回のように疲れから本来のフォームが崩れてしまうような悪いときもあります。練習の影響、日常生活の影響によってフォームは日々変化するんです。
いいときばかりのフォームだけ知っておくのではなく、実は自分の悪いときのフォームを知っておくことが大事なことなんだと改めて気づかされました。
私が悪いと感じるときは、決まってこのようなフォームになります。そんなときにこそ、客観的な視点が自分の欠点を気づかせてくれます。
先ほどもお伝えしたように、体が重い、なんだかスピードに乗った走りができない、疲れが抜けないというときは、1度フォームを撮影して客観的に見てみるのもいいかもしれませんね。改善のヒントが隠されているかもしれません。