女性の健康推進プロジェクト

女性のヘルスリテラシー調査|2022年版

日々の生活に対する満足度に影響大!
もっと輝きたい女性が取り組むべきヘルスケアとは?

世の中の女性たちの活躍が期待されている昨今。
一方で、その活躍を妨げている一因としてPMS(月経前症候群)や更年期の諸症状など女性特有の健康問題があります。

女性たちの持つ力を最大限発揮するためには、
こういった健康問題に正しく対処するための「ヘルスリテラシー」が重要なのではないかと考え、
製薬はその現状を探るためのアンケートを実施しました。

もっと日本社会が元気になるために、世の中全体で「女性の健康」について、考えてみませんか?

※ 女性の健康に関する調査 | 対象者:全国の日本人女性、35-59歳、2,777名 / 実施時期:2022年4月(インターネット調査)

1 女性たちの健康管理の実態は?

女性ホルモンのサイクルや年齢によって変化する女性の体調。
女性ならではの不調に対し、自身での対処(セルフケア)も、
医療機関なども利用していないと回答した人が約4割
という結果に。
また、自身で対処しているものの、医療機関などの利用に至っていない女性も2割程度いました。

Q.女性特有の健康課題・症状に、どう対処していますか?

  • 医療機関などの利用なし
    59%
  • 自分で対処(セルフケア)も
    医療機関などの利用もしていない
    38%
  • 主に自分で対処(セルフケア)し
    医療機関などは利用していない
    21%
  • 自分で対処(セルフケア)し
    医療機関なども利用している
    18%
  • 自分で対処(セルフケア)はほとんどしないが医療機関などを利用している
    23%
  • 35-59歳 女性2,777名

医療機関の利用1 婦人科検診の受診をしている人は
どれくらい?

自身の健康状態を知るために重要な婦人科検診。しかし、受けていない人が4割も。
さらに、受けていたとしても、不定期で受診している人の6割以上が受け身で受診していることが明らかに。

Q.定期的に婦人科検診を受診していますか?

  • 受診していない
    38%
  • 定期的に受診している
    37%
  • 不定期だが受診している
    25%
  • 35-59歳 ⼥性2,777名

Q.婦人科検診は自ら進んで受診していますか?

定期的に受診している
  • 自分の健康のためを考え
    能動的に受診をしている
    66%
  • なんとなく受け身で
    受診している

    34%
不定期だが受診している
  • 自分の健康のためを考え
    能動的に受診をしている
    35%
  • なんとなく受け身で
    受診している

    65%
  • 35-59歳 女性2,777名のうち、
    定期的に受診している1,012名/不定期だが受診している700名

Q.受診していない人の理由は?(複数回答)

どこも悪いところがなく
必要性を感じないから
32%
費用が高そう・費用が高いから 26%
女性特有の検診(内診等)に
抵抗があるから
23%
受診するタイミングが
わからないから
21%
どのくらいの費用がかかるのか
わからないから(自己負担額)
21%
病気が見つかるのが怖いから 14%
  • 35-59歳 ⼥性2,777名のうち、受診していない1,065名

Q.受診している人の理由は?(複数回答)

受診すべきだと思う年齢に
なったから
48%
自分の健康について
知っておくべきだと思うから
40%
自分の健康に不安を
感じるようになったから
38%
自治体の費用補助があるから
[ 費用補助がなければ受診しない ]
21%
職場(扶養者所属を含む)から
費用補助があるから
[ 費用補助がなければ受診しない ]
18%
テレビ・WEB・ニュース等の
メディアからの情報を見たから
9%
  • 35-59歳 ⼥性2,777名のうち、定期的/不定期だが受診している計1,712名

婦人科検診の必要性を感じていない、分かっていても受診するタイミングが分からない、費用がかかりそうといった理由から、婦人科検診を受けていない女性も少なくありません。
今は不調を感じていなくても、職場や自治体の補助を積極的に活用し、自分の健康状態や身体の変化を把握することが体調の悪化や病気の予防につながります。

医療機関の利用2 かかりつけ婦人科医がいる人は
どれくらい?

かかりつけの婦人科医を持たない女性は半数以上。
一方で、かかりつけの婦人科医がいても、予防や相談のために 日常的に受診しているのは2割にも達しませんでした。

Q.かかりつけ婦人科医がいますか?

  • かかりつけ婦人科医がいて
    症状や疾患があるときだけでなく
    予防や相談等のためにも受診する
    14%
  • かかりつけ婦人科医がいるが
    症状や疾患があるときにのみ受診する
    29%
  • かかりつけ婦人科医がいない
    57%
  • 35-59歳 ⼥性 2,777名

Q.かかりつけ婦人科医がいない理由は?(複数回答)

かかりつけの婦人科医をどう探したらいいか分からないから 28%
婦人科が通いやすい場所にないから 21%
かかりつけの婦人科医の必要性ついて考えたことがないから 20%
定期的に健康診断を受けているから 15%
婦人科に行く時間がないから 11%
  • 35-59歳 ⼥性2,777名のうち、かかりつけ医はいない1,595名

Q.かかりつけ婦人科医がいる理由は?(複数回答)

月経・更年期・女性特有のがん以外の婦人科系の不調の相談・検診・治療のため 33%
女性特有のがんに関連する婦人科系の不調の相談・検診・治療のため 30%
月経に関連する婦人科系の
不調の相談・検診・治療のため
21%
健康な生活のために
助言や指導をしてほしいため
17%
更年期症状に関連する婦人科系の
不調の相談・検診・治療のため
17%
  • 35-59歳 ⼥性2,777名のうち、症状・疾患がある時だけでなく、
    予防・相談のためにも受診する/症状・疾患がある時だけ受診する
    計1,182 名

かかりつけ婦人科医がいない人は、その探し方や場所の問題だけでなく、その必要性すら考える機会も少ない傾向である一方、 かかりつけ婦人科医がいる人は、自身の健康管理のために検診・治療だけでなく、相談にも行っていました。

Q.「婦人科・婦人科医」についてどのような考えやイメージがありますか?(複数回答)

かかりつけ婦人科医がいない人※1 かかりつけ婦人科医がいる人※2
婦人科医はもっと身近であってほしいと思う 87% 93%
婦人科受診は自分の身体のことを知るために必要なことだと思う 85% 94%
婦人科を受診することに抵抗を感じ 66% 49%
婦人科医は自分の身体について相談できて、頼りになると思う 56% 80%
婦人科を受診することは怖いと思う 50% 41%
  • ※1. 35-59歳 女性2,777名のうち、かかりつけ医がいない1,595名
  • ※2. 35-59歳 ⼥性2,777 名のうち、症状・疾患がある時だけでなく、予防・相談のためにも受診する/症状・疾患がある時だけ受診する計1,182名
  • 質問に対して、「あてはまる」・「ややあてはまる」と回答した率を合算して記載

かかりつけ婦人科医がいない人でも、改めて問われてみると 身近であってほしいと思う、自分の身体のことを知るために必要なことだと思うなど 多くの人が「かかりつけ婦人科医」を重要だと感じているようです。

私たちが健康管理に取り組む上では、 一般的なセルフケア(食生活・運動・サプリメント利用等)はもちろんのこと、 体調の悪化や病気を防ぐための第一歩として、“専門家による健康状態の把握”も欠かせません。

自分の健康のために行動する人としない人では一体何が違うの?

2女性ホルモンの「理解」が「行動」にもつながる

女性の健康にかかわる女性ホルモンについて「知識がない」と回答した女性は全体の約7割。
さらに、詳細について聞くと、知識がある人とない人では、 月経や妊娠、更年期症状などに関する知識の有無にも2倍以上の差があることがわかりました。

Q.女性ホルモンに関して知識がある?

  • 女性ホルモンに関して知識がない
    70%
  • 女性ホルモンに関して知識がある
    30%
  • 35-59歳 ⼥性2,777名
  • 質問に対して、「あてはまる」・「ややあてはまる」と回答した率を「知識がある」と合算し、「あてはまらない」・「ややあてはまらない」と回答した率を「知識がない」と合算して記載

Q.女性ホルモンについて知っていることは?
(複数回答)

女性ホルモンの知識なし 女性ホルモンの知識あり
月経のしくみ 33% 67%
妊娠のしくみ 31% 59%
PMS(月経前症候群) 22% 55%
更年期症状・障害 22% 61%
年齢に伴う女性特有の疾患 14% 54%
子宮や卵巣の病気 13% 51%
女性ホルモンの変化による影響 13% 56%
女性ホルモンの働き 7% 50%
  • 35-59歳 女性2,777名のうち、女性ホルモンの知識があるかの質問に対して、「あてはまる」・「ややあてはまる」と回答 計824名 /「あてはまらない」・「ややあてはまらない」と回答 計1,953名

また、この女性ホルモンに関する知識の有無は、 健康のための“行動に移しているか” ということに関係しているという事実も見えてきました。

Q.あなたが女性ホルモンのための対処・対応として行っていることは?
(複数回答)

女性ホルモンの知識なし 女性ホルモンの知識あり
納豆・豆腐などの大豆食品をよく食べる 68% 82%
栄養バランスのよい食事を摂る 53% 76%
質の良い睡眠を取るようにする 47% 67%
適度に運動する 38% 56%
自ら積極的に情報収集をする 28% 68%
健康食品・サプリメントを摂る 26% 44%
医療機関で処方された医薬品・漢方薬を活用する 12% 27%
アプリや体温測定によって、自分の女性ホルモンの変化を把握している 12% 21%
薬局などで自分で購入した医薬品・漢方薬を活用する 11% 22%
ピルやホルモン補充療法を活用する 7% 17%
  • 35-59歳 女性2,777名のうち、女性ホルモンの知識があるかの質問に対して、「あてはまる」・「ややあてはまる」と回答 計824名 /「あてはまらない」・「ややあてはまらない」と回答 計1,953名

そんな女性たちを
取り巻く環境は…

3 もっとサポートして欲しい家庭と職場!

6割以上の人が、日々の生活において、家庭や職場など女性を取り巻く環境が 「女性の健康に知識・理解がない」と回答しました。
女性の健康不安や体調について、多くの女性がわかってもらえていないと感じているようです。

  • 「女性の健康」とは、月経や妊娠・出産、更年期症状等、女性特有の健康状態を指します。
  • 「周囲環境」とは、家庭や職場等、生活環境全般を指します。

Q.女性の周囲環境は、女性の健康に知識・理解があると思いますか?

  • ある
    4%
  • ややある
    31%
  • ない・あまりない
    65%
  • 35-59歳 ⼥性 2,777名
  • 質問に対して「ない」・「あまりない」と回答した率を合算して記載

日々の生活において、家庭や職場など女性を取り巻く環境が「女性の健康に知識・理解がある」と答えた人の割合は半数程度。その一方で、残りの半数は、まだ身近な人からの支えが不十分と感じていることが分かります。

Q.家族やパートナーが「女性の健康」をどの程度理解していると感じますか?(複数回答)

家族やパートナーと「女性の健康」ついてオープンに話すことができる 59%
家族やパートナーは「女性の健康」に対して理解がある 58%
家族やパートナーは「女性の健康」に配慮している 51%
あなたは「女性の健康」についての周囲環境に満足している 43%
  • 35-59歳 ⼥性2,777名
  • 質問に対して「あてはまる」・「ややあてはまる」と回答した率を 合算して記載

女性の健康に対して「企業は取り組んでいない」と回答した人が8割近くも。
職場環境でも、女性の健康に関するサポートが足りていないと感じている人が多いようです。

Q.企業は女性の健康のために取り組みを行っていると
感じますか?

  • あてはまらない・あまりあてはまらない
    77%
  • あてはまる
    2%
  • ややあてはまる
    21%
  • 35-59歳 ⼥性 2,777名
  • 質問に対して「あてはまらない」・「あまりあてはまらない」と回答した率を合算して記載

企業における女性が働く職場について、その取り組みを聞いてみると…

女性が安心して働ける環境づくりとして、制度や設備を整えて欲しいという声が多いものの 実際の取り組み状況とは大きな差があることがわかります。

Q.女性が働く職場に必要だと思う取り組みは?

必要だと思うもの※1 あなたの職場の現状※2
妊娠や育児期に女性が働き続けやすい環境を整備している 42% 11%
婦人科検診や通院のため、制度が整っている 38% 4%
託児所の設置やベビーシッターの利用支援制度がある 30% 2%
女性従業員の状況や想いを正しく理解する取り組みをしている 27% 4%
産業医に婦人科の医師がいる 24% 1%
女性従業員が男性管理職と円滑にコミュニケーションが取れるような仕組みがある 22% 4%
不妊治療の支援をしている 19% 2%
女性の健康に関して、理解を深めるための社員研修が行われている 16% 1%
女性対象の能力開発や管理職研修実施により、女性の活躍を推進する仕組みがある 15% 4%
女性の健康について自己学習できるツールが用意されている 10% 1%
  • ※1. 35-59歳 ⼥性2,777名
  • ※2. 35-59歳 女性2,777名のうち、就業者(正規雇用・非正規雇用)の合算 1,790名

女性の健康のために自身の知識と行動周囲の理解と配慮

4 自身でできる対策はもちろん医療機関を合わせて利用することで…

一般的なセルフケア(食生活・運動・サプリメント利用等)や婦人科を中心とする医療機関の利用による健康管理と、生活への満足度には密接な関係があることが明らかに。

生活への満足度

一般的なセルフケアに加えて、医療機関を利用している人は、「自然体で過ごせる」「人に対して思いやりが持てる」「心に余裕が持てる」と回答している人が多く、現在の生活に対する満足度が高いことが伺えます。

Q.日々の生活において、あなたにあてはまるものは?
(複数回答)

セルフケア・医療機関なし セルフケア・医療機関あり
自然体で過ごせる 36% 45%
人に対して思いやりが持てる 24% 34%
心の余裕(ゆとり)を持って相手に接することができる 18% 24%
今の(そのときの)自分が好きである 11% 18%
内面から美しく生きる 7% 15%
  • 35-59歳 女性2,777名のうち、自分で対処(セルフケア)し、医療機関なども利用している方502名/自分で対処(セルフケア)も、医療機関などの利用もしていない方1,055名

世の中の女性たちの活躍が期待されている昨今。
女性の健康課題に対して正しく対処し、その持てる力を十分に発揮するために
製薬の女性の健康推進プロジェクトでは

女性の健康課題に取り組む
新たな概念である
「新・セルフケア」を提案します。

製薬が提案する

新・セルフケア

新・セルフケア

PMS・更年期症状は、
いずれも女性ホルモン(エストロゲン)が深く関わっています。
これらの諸症状とうまく付きあっていくには、
正しい知識の習得や「一般的なセルフケア」に加えて、
医療機関を利用し、自身の健康状態を把握して対処すること
が大切です。

新・セルフケアについて

製薬の「女性の健康推進プロジェクト」は、
女性のヘルスリテラシーを向上すべく、
Webサイト・セミナー等を通じた情報発信などに
取り組んでいます。

調査レポート