女性の健康推進プロジェクト

働く女性の健康意識調査

女性自身と企業に知って欲しい
昇進辞退、そして退職も…
「PMS・更年期症状」が
仕事に及ぼす影響とは?

女性のさらなる活躍が期待されている近年は、女性の社会進出や働きやすさをサポートするべく、政府による法整備や企業における制度改革が進められています。

一方で、女性たちの前には依然として活躍を妨げる様々な障壁が立ちはだかっており、
より責任ある仕事に就くことや、キャリアアップ・昇進を諦める人も少なくありません。
中でも大きな障壁となっているものとして、
「月経前症候群(PMS)※1」と「更年期症状※2」に代表される “女性特有の健康課題” があります。
製薬はその現状を探るためのアンケート※3を実施しました。

女性の健康課題に真摯に向き合い、
誰もが生き生きと健康に働ける環境づくりに取り組んでみませんか?

  • ※1Premenstrual Syndromeの略。月経前の約3~10⽇の間に生じる様々な⼼⾝の不調で、月経発来とともに減弱・消失するもの。
  • ※2 更年期に、女性ホルモンの急激な減少に伴って生じる様々な心身の不調。
  • ※3女性の健康と仕事への影響に関する調査(2021年9月実施)
    ・スクリーニング調査|女性20,000人 *人口構成比に合わせて回収 (内訳:女性20-44歳 12,132人/女性45-59歳 7,868人)
    ・本調査|
    調査1. 20-44歳女性で、正規雇用の会社員・公務員 1,600人
    調査2. 45-59歳女性で、正規雇用の会社員・公務員 800人
    調査3. 20-44歳女性で、管理職登用機会があった正規雇用の会社員・公務員 1,001人
    調査4. 45-59歳女性で、管理職登用機会があった正規雇用の会社員・公務員 817人
    (本調査では、年齢・自覚有無・症状の程度の構成比を合わせるウェイトバック集計を実施)

1 PMS・更年期症状の自覚がある人の割合は?

PMS、あるいは更年期症状の
自覚がある人は約5割。
さらに「自覚があり、症状が重い*」という
人も一定数いることが明らかに。

  • PMS症状の自覚
    • 自覚なし51%

    自覚あり49%

    PMS症状の程度

    • 重い21%
    • 軽い27%
    • ない1%

    スクリーニング調査 20-44歳女性 12,132人のうち、
    正規雇用の会社員・公務員 4,438人

  • 更年期症状の自覚
    • 自覚なし50%

    自覚あり50%

    更年期症状の程度

    • 重い11%
    • 軽い32%
    • ない7%

    スクリーニング調査 45-59歳女性 7,868人のうち、
    正規雇用の会社員・公務員 1,722人

症状が重い:日常生活に支障をきたす/症状が軽い:日常生活に支障は少ない/症状がない:日常生活に支障はない

今回の調査では「PMS・更年期症状としての自覚はない」と回答した方でも、
実は、各々に該当する不調を感じていた方が、PMSでは3割、更年期症状では2割程度いました。
PMS・更年期の症状は数百種類。ただし、人によって、その症状の現れ方や程度には個人差があり、
PMS・更年期症状以外でも起こる身近な症状も多いため、自身で自覚しにくい一面があります。
もし自覚がなくても、PMS・更年期症状を正しく理解し、向き合う事が重要です。

女性の活躍が推進される現在。
症状を自覚し、重い症状を抱える女性たちにとって、
PMSや更年期症状は家庭・仕事において大きな負担となるため、正しい対処が必要です。

自覚もあり、症状が重い人。
対処についてどう捉えている?

2症状への対処に多くの女性が1人で悩んでいる

「自分で対処すべき」と思う人が過半数。
職場の誰かに頼ったり
相談したりしにくいと思っているようです。

  • Q.PMSは自分で対処することが
    重要だと思いますか?

    重要だと
    思う59%

    • 重要だと
      思わない13%
    • どちらとも
      言えない28%

    本調査|調査1.
    20-44歳女性 正規雇用の会社員・公務員 1,600人のうち、
    PMSを自覚し、日常生活に支障をきたすと
    回答した400人 【ウェイトバック後 429人】

  • Q.更年期症状は自分で対処することが
    重要だと思いますか?

    重要だと
    思う55%

    • 重要だと
      思わない18%
    • どちらとも
      言えない27%

    本調査|調査2.
    45-59歳女性 正規雇用の会社員・公務員 800人のうち、
    更年期症状を自覚し、日常生活に支障をきたすと
    回答した200人 【ウェイトバック後 138人】

質問に対し「あてはまる」「ややあてはまる」と回答した人の割合を合算し、「重要だと思う」として表記

周りに
相談できている?

PMSに関する仕事への意識
会社では誰にも相談できない/したくない
あてはまる
59%
あてはまらない
24%
会社内での責任が上がれば上がるほど、
人に相談できない
あてはまる
63%
あてはまらない
16%
自分の身体のことであり、
仕事に支障をきたしたり影響があってはならない
あてはまる
44%
あてはまらない
32%

本調査|調査1.
20-44歳女性 正規雇用の会社員・公務員 1,600人のうち、
PMSを自覚し、日常生活に支障をきたすと
回答した400人 【ウェイトバック後 429人】

更年期症状に関する仕事への意識
会社では誰にも相談できない/したくない
あてはまる
42%
あてはまらない
38%
会社内での責任が上がれば上がるほど、
人に相談できない
あてはまる
56%
あてはまらない
18%
自分の身体のことであり、
仕事に支障をきたしたり影響があってはならない
あてはまる
48%
あてはまらない
23%

本調査|調査2.
45-59歳女性 正規雇用の会社員・公務員 800人のうち、
更年期症状を自覚し、日常生活に支障をきたすと
回答した200人 【ウェイトバック後 138人】

質問に対し「あてはまる」「ややあてはまる」と回答した人の割合を合算し、「あてはまる」として表記

働く女性の多くが、
PMS・更年期症状による不調を
「人に相談したくない」「職場に迷惑はかけられない」と、
1人で思い悩んでいる事が分かりました。

その悩みが
仕事へ深刻な影響を及ぼすことも

3 女性特有の健康課題は
「退職」の経験・検討につながる

女性の半数以上が、「PMS・更年期症状が
仕事に影響したことがある」と回答。
各症状が退職の経験・検討に至らしめる
ことが分かりました。

過去に管理職(課長相当職以上)への
昇進の機会があったという方に
お伺いしました

  • Q.「PMSの症状」が
    仕事に影響した経験はありますか?

    「退職」の経験・検討58%

    仕事を
    辞めようと
    思ったことはない42%

    • 仕事を
      辞めたことがある17%
    • 仕事を辞めようと
      思ったことがある41%

    本調査|調査3.
    20-44歳女性 管理職登用機会のあった
    正規雇用の会社員・公務員 1,001人のうち、
    PMSを自覚し、日常生活に支障をきたすと
    回答した285人 【ウェイトバック後 379人】

  • Q.「更年期の症状」が
    仕事に影響した経験はありますか?

    「退職」の経験・検討51%

    仕事を
    辞めようと
    思ったことはない49%

    • 仕事を
      辞めたことがある6%
    • 仕事を辞めようと
      思ったことがある45%

    本調査|調査4.
    45-59歳女性 管理職登用機会のあった
    正規雇用の会社員・公務員 817人のうち、
    更年期症状を自覚し、日常生活に支障をきたすと
    回答した249人 【ウェイトバック後 218人】

PMS・更年期症状は、
「仕事を辞めようか…」と思い悩むほどに女性にとっては深刻な問題であり
社会で働く上での大きな妨げとなっていることが、浮き彫りになりました。

もし仕事を
続けられたとしても
職場での活躍に
影響も…

4女性特有の健康課題は
「昇進辞退」の経験・検討につながる

PMSで5割以上、更年期症状で4割以上と
職場での昇進をためらったり、
辞退した経験のある女性が多い
ことが
分かりました。

過去に管理職(課長相当職以上)への
昇進の機会があったという方に
お伺いしました

  • Q.「PMSの症状」は
    昇進を引き受けることに影響しましたか?

    「昇進辞退」の経験・検討55%

    昇進を
    辞退しようと
    思ったことはない45%

    • 昇進を辞退した
      ことがある18%
    • 昇進を辞退するか
      悩んだことがある37%

    本調査|調査3.
    20-44歳女性 管理職登用機会のあった
    正規雇用の会社員・公務員 1,001人のうち、
    PMSを自覚し、日常生活に支障をきたすと
    回答した285人 【ウェイトバック後 379人】

  • Q.「更年期の症状」は
    昇進を引き受けることに影響しましたか?

    「昇進辞退」の経験・検討40%

    昇進を
    辞退しようと
    思ったことはない60%

    • 昇進を辞退した
      ことがある16%
    • 昇進を辞退するか
      悩んだことがある24%

    本調査|調査4.
    45-59歳女性 管理職登用機会のあった
    正規雇用の会社員・公務員 817人のうち、
    更年期症状を自覚し、日常生活に支障をきたすと
    回答した249人 【ウェイトバック後 218人】

PMS・更年期症状は、
女性たちが、昇進辞退といった自身の望むキャリアを諦めることにつながります。
また、企業においても、長期的な人材育成が困難になるなど、
そのインパクトは少なくありません。

でも、働く女性たちの
本音は…

5女性特有の健康課題に対し
実は、企業にも対処してほしいと
思っている!

PMS・更年期症状に対し、
多くの女性が自身で対処すべきと
考えている一方、
約半数は、その対策を
企業にも求めている
ことが分かりました。

PMSの対策は
企業が取り組むべきだと思う?
あてはまる
62%
あてはまらない
12%

本調査|調査1.
20-44歳女性 正規雇用の会社員・公務員 1,600人のうち、
PMSを自覚し、日常生活に支障をきたすと
回答した400人 【ウェイトバック後 429人】

更年期症状の対策は
企業が取り組むべきだと思う?
あてはまる
42%
あてはまらない
14%

本調査|調査2.
45-59歳女性 正規雇用の会社員・公務員 800人のうち、
更年期症状を自覚し、日常生活に支障をきたすと
回答した200人 【ウェイトバック後 138人】

質問に対し「あてはまる」「ややあてはまる」と回答した人の割合を合算し、「あてはまる」として表記

女性特有の健康課題は
労働損失・生産性等に影響します。
企業は働く女性たちが抱える課題を把握し、個人の対処だけに任せず、
「企業ゴト」として捉えて対策を
講じることが重要
です。

「女性自身」「企業」
サポートする
製薬
女性の健康推進プロジェクトの
取り組み

2003年に政府が掲げた
「2020年までに指導的地位の女性比率を30%程度に」という目標が未達でした。
女性が活躍できる社会を実現することは、そう簡単ではありません。

企業において、女性特有の健康課題について理解し、
対策が講じられていくことは、
誰もが生き生きと働き続けられる環境づくりに繋がると考えます。

製薬
女性の健康推進プロジェクトでは
「新・セルフケア」を提唱し、
女性特有の健康課題の解決を
サポートしてまいります。

製薬が提案する

新・セルフケア

PMS・更年期症状は、
いずれも女性ホルモン(エストロゲン)が深く関わっています。
これらの諸症状とうまく付きあっていくには、
正しい知識の習得や「一般的なセルフケア」に加えて、
医療機関を利用し、自身の健康状態を把握して対処すること
が大切です。

新・セルフケアについて
新・セルフケア

企業向けセミナー

働く女性の健康課題に対して正しく対処することは、企業における生産性の向上や、長期的な人材の確保・定着が可能となり、女性たちのキャリアアップや管理職登用につながります。
製薬女性の健康推進プロジェクトでは、誰もが長く生き生きと働き続けられる環境作りのために、女性自身のヘルスリテラシー向上と男性の理解促進への貢献を⽬的として、女性ホルモンに関する正しい知識・行動について学べるセミナーを開催しています。是非お申込みください。

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調査レポート