電解質(イオン)とは

身体をつくり、身体を動かす「電解質(イオン)」

身体の水分、つまり体液には「電解質(イオン)」が含まれています。電解質(イオン)とは、水に溶けると電気を通す物質のことです。電解質は水中では電気を帯びたイオンになり、電気を通すようになります。

この電解質(イオン)は、細胞の浸透圧を調節したり、筋肉細胞や神経細胞の働きに関わるなど、身体にとって重要な役割を果たしています。電解質(イオン)は少なすぎても多すぎても細胞や臓器の機能が低下し、命にかかわることがあります。

主な電解質(イオン)には、ナトリウムやクロール、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどがあります。これらは5大栄養素としてあげられるミネラルに属し、ミネラルは水に溶けると陽イオンと陰イオンに分かれます。例えば、塩化ナトリウム(NaCl)は、水に溶けるとナトリウムイオン(陽イオン)とクロールイオン(陰イオン)になります。

主な電解質(イオン)の役割

Na+
ナトリウムイオン

身体の水分量および浸透圧の調
節、神経の伝達、筋肉の収縮など

K+
カリウムイオン

神経の伝達、筋肉の収縮、
心臓の収縮など

Mg2+
マグネシウムイオン

筋肉の収縮、骨や歯をつくる、
酵素の活性化など

Ca2+
カルシウムイオン

神経の伝達、筋肉の収縮、
骨や歯をつくる、
血液を固めるなど

Cl-
クロールイオン

身体の水分量および
浸透圧の調節、
胃酸の分泌など