だれにでもできる肝硬変の栄養療法

だれにもでできる肝硬変の栄養療法

肝硬変でも元気で長生きするために
栄養療法は自分でできる肝硬変の在宅療法
肝庇護剤(かんひござい)はAST(GOT)、ALT(GPT)値(肝細胞の破壊の程度を示すマーカー)を低く抑える目的で投与されますが、その成分は肝臓エキス、魚介類に含まれるアミノ酸など、いずれも食べ物から作られたものなので栄養療法と言えるのです。最近は鉄分を多くとると肝炎が悪化することから、鉄制限食も注目されています。
肝硬変にふさわしい食事は先に述べた低蛋白食+BCAA製剤のほかに、脳症を防ぐための低蛋白食や便秘にならない食事、腹水(ふくすい)や浮腫(ふしゅ)を防ぐ塩分制限食などがあります。またBCAAをスムーズに代謝させるために、ウォーキングなどの軽い運動をして筋肉組織を健康に保つことも効果的です。
肝がんの予防と早期発見・治療も大切
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肝硬変になって亡くなる原因の約70%は肝がんで、約20%は肝不全(肝性脳症)、残り約10%は食道静脈瘤(しょくどうじょうみゃくりゅう)などからの消化管出血です。たとえばC型肝炎の患者さんの肝がん予防にはまずインターフェロンなどを用いてウイルスを駆除しますが、残念ながらウイルスが消える確率は約30%程度です。次に肝庇護剤でAST(GOT)、ALT(GPT)値を低下させて肝臓病の進行を防止します。また、肝臓病が慢性になるにつれて肝がんの発生率は増加するので、定期的にエコーやCTなどの画像診断と腫瘍(しゅよう)マーカーの測定を行いましょう。
日ごろから栄養療法に心がけて肝臓の栄養状態や予備能力が保たれていれば、肝がんが見つかっても外科切除や各種の内科的治療が十分に行えるので安心です。
※1日に摂取する蛋白質やエネルギーについては、医師、薬剤師、栄養士にご相談ください。
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