こんにちは、ランニングサポーターの久保です。
先日、私が大学のときに陸上部の監督をされていた恩師とトークセッションを行う機会がありました。
その恩師は、3000m、5000mの元日本記録保持者であり、初マラソンにおける日本記録も作られた名ランナーです。また、競技を退き指導者になってからは、オリンピックマラソン日本代表ランナーや15000mの日本記録保持者などを育てられました。
私が大学を卒業してから長い年月が経ちましたが、再び走ることについて恩師と語り合うときが来ようとは…。
しかも、市民ランナーの方たちを目の前にしてこのようなときが来ようとは、驚きです。
トークの内容は、恩師がトップランナーとして経験してきたことや、より高みを目指すために行ってきたこと、現役を退き指導する立場になってから行ってきたことなどが盛りだくさん。
その中でも一番力説されていたことが、
" 神経を鍛える "
といったことでした。
筋肉を鍛える前に、正しく身体を動かせるように神経を鍛える。
よく、運動神経がいいね、運動神経が悪いねといったことを耳にします。運動神経がよいとか悪いとかはセンスといった言葉で表現され、持って生まれたもの、努力では変わらないものと思われがちです。しかし、その運動神経に刺激を与えることができて活性化できるとしたらどうでしょう?
トレーニングによって筋肉と脳をつなぐ神経を鍛えることはできます。そうなれば身体が自然と動かせるようになり、運動神経が向上してセンスもよくなるのではないか。
ですから、諦めることはありません。運動神経が悪い、センスが悪いといった方は、その神経に刺激を与えられるようなトレーニングを積むことにより、今まで不可能と思っていたことが可能になるかもしれません。
悪い動作は筋肉にも悪い刺激や影響を与えます。身体を正しく動かせるような神経を鍛えれば、自ずと筋肉もよい刺激が加わり、良質な筋肉へと変化していくことでしょう。これこそ、身体に耳を傾ける、感覚を研ぎ澄ますといったことにつながっていくのではないかと思います。時が経っても恩師は恩師ですね。
また大事なことをたくさん教えていただきました。