こんにちは、ランニングサポーターの久保です。
先週関東では学生の選手権大会が行われていました。
私が主宰するランニングクラブの練習会と同じ場所でちょうどハーフマラソンの競技が行われていたので、頑張る学生たちを応援することにしたんです。この時期は気温も上がり、ハーフマラソンを走るにはベストのコンディションとは言えませんが、それでも精一杯走る学生たち、少しでも前を追おうとする姿。その昔、私も大学1年生のときにこの大会のハーフマラソンを走ったことがありましたから、少しだけ当時のことを思い出しながら観戦していました。すると一緒に観戦していた会員の方が、「動きが私たちと全く違いますね・・・。」と一言。
さらに隣にいた方が、「スピードがとても速いですね・・・。」とランナーたちの走りに見とれているご様子。人の走りを見て何か違いを感じることができるのは、普段から自分の走りを感じていなければできないことだと思っています。
ですからそういった方たちは、今後も伸びる要素が大きく高みを目指していけると嬉しくなったりもしました。
おそらく学生たちは、スタートしてから全力の7割~8割のスピードを出して走っていたことでしょう。そして最初から最後までギリギリのところで自分の走りを保とうと努力します。極力抑えていくといった概念はあまりありません。怪我やよっぽど体調が悪いことがない限りは。
1人で走る駅伝と違い、集団で走るレースでは流れに乗るということがとっても重要になってきます。前を走るランナーのリズム(脚運びのテンポなど)をうまく利用し、気持ち的に余裕を持ちながら脚を使わずに走ることを流れに乗ると言ってもいいでしょう。ある程度の集中が必要になってきますが、このように流れにうまく乗ることができれば全力の7割~8割のスピードで走っているんだけどそこまでキツさを感じないということがあります。私もそのような体験を何度もしてきました。もしかするとみなさんの中でも、10kmを走ったときに5kmのベストタイムで通過したとか、フルマラソンを走ったときにハーフマラソンのベストタイムで通過することができたとかいう方もいるかもしれません。そんなときは流れにうまく乗れていたのでは?
レースや練習などにおいて走るペースが少し速いと感じても、動きやリズムがよかったらそのままの流れで走っていくことが好記録に繋がったり、走力アップにつながりすることがあります。しかし速いからとか遅いからといってタイムを意識しすぎてしまうと余計な力が加わり、せっかくよかったリズムを壊す原因になり兼ねないので気をつけたいところです。タイムだけに踊らされることなく、流れに乗ることも大切にしながら今後の走りに取り入れてみてください。自分の中に立ち塞がっていた大きな壁が壊れるかもしれませんよ。
学生たちの走りを見て、ふと思い出した感覚でした。