こんにちは、ランニングサポーターの久保です。
私は以前、全国で活動していたアミノバリューランニングクラブのコーチをしていました。このクラブはランニング初心者の方が対象で、それぞれの地域によって目的と目標が違いますが、私が携わったクラブは半年間をかけてマラソンの完走を目指します。
このクラブを通して私は様々なドラマを見てきました。
全く走ることに無縁だった方が、次々とマラソン完走を果たすのです!マラソンを走り切ることは決して簡単なことではありませんし、走ることが初めてな方にとっては想像もできないくらい過酷なことだと思います。その中でとても印象に残っているエピソードがあります。
ある方が、こんなことをおっしゃいました。
「コーチ、私はマラソン経験ゼロ。全くの素人ですが本当にフルマラソンを完走できるのでしょうか・・・?」
コーチを始めて1年目だった私は正直、半年間では到底無理なのではないかと思いました。そして何と答えていいものかと悩んだ挙句、「大丈夫です・・・。」としか言えなかったのです。
その方は練習ごとに「こんな距離を走ったのは初めてだ」と言いいながらも必死に走られていました。その後も、1回1回の練習会の度に1度に走る走行距離をどんどん更新されていきます。周りの仲間が自主練習をしだしたことにも刺激を受けて、練習会以外のところでも走るようになりました。ついには、「1人で30kmを走りました!」と嬉しそうに語ってくれたことを覚えています。
そして半年後、宮崎で行われた初フルマラソンでは見事に完走を果たされたのです!私はとても感動し、人が持つ可能性の素晴らしさに歓喜したのです。人は未知の可能性を秘めている、できるかできないかそれは自分次第。そんなことを私に教えてくれたエピソード。
いよいよフルマラソンのシーズンイン。
みなさんの未知なる可能性の扉が開かれることを願っています。