こんにちは、ランニングサポーターの久保です。
暑い日が続くと様々な練習に制約を設けなければならなくなります。例えば走る時間帯だったり走るペースだったり。暑い日差しの中で走るのと陽が出る前や落ちてから走るのとでは疲労度が全く違います。またペースも冬場と同じペースで走ることは困難です。そのため今の状態や走力を維持するためには練習を工夫して行わなければなりません。練習のペースを落としてしまうと力がついていかないのではないか、距離を走らなければ走力が落ちてしまうのではないかといった不安の声も聞こえてきそうですが、夏場の気温が身体に大きな影響を与えることを踏まえておく必要があります。
それでも暑さに慣れてくると意外と夏は頑張れちゃったりするんですよね。走る距離も増えたりして今期の冬は楽しみだ、なんて思ったことが私もあります。しかし自分のキャパを越え過ぎてしまうと秋口から疲れが出だしてなかなか抜けず、冬が絶不調・・・なんてこともありますから気をつけたいところです。
注意すべき点は夏の疲れを溜め過ぎないようにして、抜くところも意識して行っていくといったところでしょうか。要するにメリハリをしっかりつけて練習するということ。そのときそのときの気分でペースを変えたりしていると疲れが抜けなくなる可能性があります。私の考えるジョギングはいくつかの目的によって分かれます。補助的に力をつけるジョギング、テンポよく走りリズム感を養うジョギング、動きを確認するジョギング、毛細血管などを養い地脚を作るためのジョギング、疲れ抜きのジョギング。特に注目して欲しいのは、疲れ抜きのジョギングです。私が実践している疲れ抜きのジョギングとは、通常の速度よりもかなりペースを落としてゆっくり走るジョギング、または心拍数を落としたジョギングです。LSD(Long Slow Distance)※のようなペースといってもいいでしょう。速く走ったり心拍を上げて走ると疲れてしまいます。その真逆のジョギングをすることで疲れの抜け方が変わってくると考えてください。
いろんなランナーたちの話を聞いてみると、疲れ抜きのジョギングが全く疲れ抜きになっていなかったり、そのときの気分に任せて走った結果、いつの間にか後半ペースが上がってしまい疲れてしまったという声が多かったんです。フォームをよくしようとすれば自然とペースが上がっていることがありますし、走っている途中で調子が出てくるとよりペースを上げた方が快適に走れたりします。状態が良いときはいいのですが、疲労困憊のときにこれをやってしまうと走っているときは調子が上がったかのように思えても、次の日になってみたら疲れがドッと出てしまったということになり兼ねません。私もそんな経験があります。
そこでとことん疲れたときに私は心拍数を最大心拍数の65%以下に落としたジョギングするのですが、疲れ抜きにはとても効果を発揮すると感じています。ゆっくり走ることができないランナーはゆっくり走ることがとても困難なことだと感じるでしょう。練習をやった気になれないかもしれません。しかしこれらは何のために行う練習であるかを明確にする必要があります。私の場合は疲労抜きなので、心拍をコントロールしていさえすればペースが上がることはありません。人ぞれぞれ疲れの抜き方は違うかもしれませんが、自分の内面と向き合うことは一緒かもしれませんね。
暑さをコントロールできないからこそ、自分をコントロールして夏を上手く乗り切っていきましょう!
※ LSD(Long Slow Distance):文字通り、長く、ゆっくり、距離を走る練習
参考記事:時間の壁を越えるココロ