ランニングサポーター久保のランニングスクール

復帰練習は我慢と勇気を持って

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2021.09.21 掲載
久保健二さん

ランニングサポーター 久保健二さん

  • ランニングが大好きで毎日のように走る傍ら、クラブチームのコーチも務め、
    数多くの一般ランナーの指導をおこなっている
  • ラン歴21年
  • 実業団陸上部に11年間在籍

こんにちは、ランニングサポーターの久保です。

8月は暑さを避けるためと基礎体力作りのために山歩き三昧でした。そろそろ身体に強めの刺激を行ってみようと思い立ち約2ヶ月ぶりのスピード練習を行うことにしました。

久々に呼吸を上げて身体に負荷がかかるような練習をする場合、どのようなメニューから行うか迷うこともあるかと思います。基本的には長めのジョギングから始めるのですが、走る時間がなかったり走る機会が少なかったりすると手っ取り早く効果を上げれるような練習をしたいものです。例えばスピード練習。1kmやもっと長いインターバル走は負荷が高いしやれる自信もないけれど、400 m などの短いインターバル走であれば集中力も続くであろうしできそうだ。怪我のリスクも少ないし、それなりの負荷を身体にかけることができるので短い時間で ”やった感” を得られます。しかしながらいきなりこのようなインターバル走ができたからといって体力が向上するわけではなく、自己満足で終わらないよう気をつけたいところです。

私もどんな練習をするか迷いましたがトラックにて 8000 m 走をすることに決めました。イメージ的には走る距離は腹八分目で身体に余力を残して終わること、今の現状を知ることが目的です。走り出してみれば 1000 m を 3 分 45 秒くらいで通過し主観的には少しキツい感じさえ受けます。本来の私からするとこれはとても楽なペースです。こんなペースでキツいとは・・・。そこでもう少しペースを上げなきゃなと思ってしまいました。どうでしょう?普段より遅いペースで走ってしまったとき、練習効果を得られていないのではないかと感じて頑張ろうとした経験はありませんか?

このとき私の心拍数は 160 bpm、これは私の最大心拍数の 87 % くらいです。2000 m、3000 m と通過していくうちにペースが上がり 3 分 30 秒を切るくらいまで安定してきましたが、私の心拍数は 170 bpm(92%)まで跳ね上がっていたのです。この心拍数はインターバル走を行っているときのような値です。しかし不思議なことに身体はそこそこキツいのですがペースが思っているよりも遅いために頑張っていない気がしてくるのです。これは実践的練習から遠ざかっていたためかもしれません。そして心拍数はジリジリと上昇してきました。

そこでハッと気がついたのです。これ以上あげてはいけないと。おそらくよりペースを上げて走ったとしても最後まで走り切ることはできるでしょう。しかしそのダメージは大きく残り回復するまでに時間がかかってしまいます。これから練習を継続していくためには腹八分目の練習で休む頻度を短くしながらトレーニングしていった方が身体の戻りも早い。ふと冷静に戻った私は心拍数をこれ以上あげないようにするためにペースを落とす努力をしました。しかしペースを落とすことって勇気が入りますね。頑張っている自分に水を差すようなものです。そこをあえて心拍が 170 bpm を大幅に越えないようペースコントロールしながら走りました。おかげで二日後には 30 km ほどの長距離を連続して走っても身体には何の問題なく、体力の向上を肌で感じることができました。これらを数回繰り返してやっとインターバル走に移行することができます。身になる練習とはこういうこと。久々に練習を再開するときは冷静に、我慢と勇気を持って一歩一歩進んでいくことが大事だと改めて感じました。

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