こんにちは、ランニングサポーターの久保です。
先日行われた福岡国際マラソン。長い間、男子陸上長距離界を牽引してきましたが、ついに75回の歴史に幕を閉じました。記録が出やすいコースであることから、数多くの名選手を生み出し名勝負を繰り広げてきた大会です。私も現役を退いてから何度か出場したことのある大会でした。
コロナの影響で出場者数が限定されることになり、その影響で私は出場資格を得ることができませんでした。目標が失われると練習の仕方も変わってきて、生活の中で様々な優先順位も変わってきました。いつの間にかチャレンジする心も衰退していき、ここ2年間は体力を維持するだけのランニングになっていました。それでもたまに身体がウズいて、スピードを出して走りたくなったりもしました。しかし筋力と体力が急低下していますから身体へのダメージが大きく長続きしません。何よりも気持ちが臆病になっており、無難に走ることから逃れることはできなくなっていました。もちろん健康的には申し分ないのですが、福岡国際マラソンに向けて走っていたときの頃に比べると練習や気持ちの面で雲泥の差があり、どこか心の奥底ではまたチャレンジするような練習がしたいなと思っていました。目指すものがないとモチベーションも上がらないということをよく耳にしますがとてもよくわかります。
コロナの対策が緩和され、全国各地でマラソン大会が開催されるようになってきました。私の知り合いも3月に行われる東京マラソンに出場するからといって急に練習を始めました。私と同様、ここ2年間は走ることに全く身が入らず走ることから遠ざかっていた知人。それはまるで眠れる獅子が目を覚ましたかのようです。そんな知人を見ているとなんだか私も走りたくなってきました。何の目標もなく、出場予定の大会もないにも拘らずです。先日急な思いつきで、なんと2年ぶりとなる距離走(25km)を一人で行ってきました。
- ○ラップ
- 18:39 (5k) – 17:59 (10k) – 18:10 (15k) – 18:08 (20k) – 17:15 (25k)
- トータル 1:30:26 (平均3:37/km)
1 kmあたり3:40〜3:45 /kmくらいを目処に走り、状況に合わせて徐々にビルドアップしていくような練習でした。月々の走行距離は極端に減りスピード的な練習も行っていなかった割には結構走れたなといった印象です。その理由としては肩甲骨周辺のストレッチを毎日欠かさず行っており、腕振りに大きな変化があったことに尽きます。このストレッチについては最近の記事でもお伝えしています。推進力の増加、後半になっても脚にくることがないなど、その効果をビックリするほど感じました。
走りの技術はさておいて、私が走ることにおいて目標があるとか大会に出場するからとかはあまり関係ないんだなと思った 25 km 走でした。身の回りに楽しそうに走る人たちがいて、そんな状況に触れることができて、自らも走りたいという気持ちにさせられたとき、心が自ずと燃えてくる。そこにエネルギーがあれば走るきっかけをもらえるんですね。
その知人には心から感謝します。そして私もまた良い影響を与えられるよう走りたいと思います。