
こんにちは、ランニングサポーターの久保です。
3月は大きな都市型フルマラソンの開催が目立ちました。
							私が指導するクラブチームのランナーも大勢チャレンジしており、久々のレースを堪能していたようでした。
							コロナ禍で大変な一年だったと思いますが、たくさんのランナーが自己ベストの更新を達成されました。
							中でもひときわ目を引いたのは、それぞれ2時間29分、2時間30分の好タイムでゴールした二人のランナーです。
							二人とも今までのベストを10分近く更新。これには本当に驚きました。
							前回のレース出場から1年ぶりと言ってもおかしくないほど期間が空いた中で、10分近くの大幅な自己記録更新を達成することはなかなかできるものではありません。
							そんな二人に共通していた点があります。
							それは、定期的にハーフマラソンくらいの距離を走って自分の状態を確認していたこと。
							ハーフマラソンくらいのまとまった距離を、今の持てる力で精一杯走ると、自分が現時点でどれくらいのレベルにあるのかを知ることができます。さらに、この練習メニューを定期的に行うことで、より明確に自分の状態を把握することができるようになります。
「今この状態であれば、フルマラソンではこのくらいのタイムで走れるのではないか」という予測がつきやすくなり、練習もやるべきことがハッキリしてきます。
							その結果「今まで練習でやってきたことをそのままレースで出せば、自ずと記録はついてくる」という面持ちでスタートラインに立つことができたのでしょう。
							また、二人の関係性も功を奏しました。
							良きライバルとしてお互いを刺激し合って、相乗効果が生まれていたのです。
							お互いを認め合い、「あの人ができたのだから私にもできるのではないか」、「少しでもあの人に追いつきたい」という思いが刺激となり、お互いの力を引き上げました。ライバルってやはりいいものですね。
							この数年間、大会が開催されるどうかわからない状況の中で、練習に身が入らず頑張る気持ちを保ち続けることの難しさを痛感したランナーも多いことでしょう。そんな状況の中でも、昨日の自分を一歩でも越えようとなんとか走り続けてきたランナーもたくさんいるのではないでしょうか。
							もしレースで思うように結果が出なかったとしても、そこまで頑張った自分を認めて欲しいと思います。
							一生懸命に頑張ってきたからこそ、結果を振り返った際にやるべきことがきっと見つかります。
							よいときも悪いときも全て含めてフルマラソンです。どんなときでも自分を受け入れて前向きに進んでいきたいですね。
							みなさんにとってのフルマラソンがこれからも私生活に大きな潤いを与え、自分自身の成長を促す価値あるものでありますように。


