ランニングサポーター久保のランニングスクール

私、速く走るためにはどうしたらよいですか?

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2022.04.26 掲載
久保健二さん

ランニングサポーター 久保健二さん

  • ランニングが大好きで毎日のように走る傍ら、クラブチームのコーチも務め、
    数多くの一般ランナーの指導をおこなっている
  • ラン歴21年
  • 実業団陸上部に11年間在籍

こんにちは、ランニングサポーターの久保です。
私のまわりに、最近フォームが劇的に変わったランナーがいます。そのランナーを仮にAさんとします。
5年前出会ったばかりの頃は、Aさんは1kmを6分くらいで走るのがやっと、少しでも坂道にかかるとすぐに歩いてしまうような状況でした。
それでもコツコツ走ることを続けていくうちに、なだらかな坂道なら止まらずに走れるようになりました。練習を継続することで着実に体力と走力がついてきたある日、Aさんが私にこう尋ねてきたのです。
「なぜ速い人はスピードを上げて走れるんでしょうか?私はなかなかスピードを上げて走ることができません。私、速く走るためにはどうしたらよいですか?」
この投稿を読んでいるみなさんの中にも、そこそこ練習を行っているにもかかわらず、なかなかタイムが縮まらないという悩みを抱えている方がいらっしゃるのではないでしょうか?
継続して走ることで、確かに体力と走力はついてきます。しかし、それに比例してスピードも速くなるかというと必ずしもそうではありません。練習を重ねれば自ずと走るスピードも上がる、といった思い込みがあるのかもしれませんね。
そこで、私が注目したのがAさんのフォームです。
一見、足はきちんと回転しているのですが、上へ上へと飛び跳ねるような走りをしていました。
これでは腿上げをして上にばかり跳んでいるような状況で、前に進むための推進力が生み出されません。
どのようにして身体を前に進めていくのか、その仕組みを脳と神経がしっかりと理解していなかったと言えるでしょう。
そこで、まずはじめに行ったのがイメージの共有です。
接地の瞬間、どのように力を地面に伝えて、いかに地面から力をもらい(反力)、前に進む力(推進力)に変えていくかという理論を分かりやすく説明しました。
そして、理論の実践のためには身体の中心軸(背骨)を基点にして、肩甲骨や骨盤など様々な部位を動かしていかねばならないため、最初にベースとなる姿勢づくりを行い、その次にドリル的な動きづくりへと繋げていきました。
フォームが改善していくにつれ、Aさんはこれまで感じたことのない感覚が身体の中を駆け巡るのを感じたようです。
理論と走りが繋がり、少しずつ腑に落ちるような場面がいくつも見られるようになりました。
するとAさんはいつの間にか1kmを5分くらいで走る練習ができるようになってきました。
と言っても、本人は時計をつけておらずスピードを強く意識して練習していたわけではなかったのですが、タイムを告げるととても驚いていました。
また周りで見ているランナーも、Aさんのフォームが劇的に変わったことに驚きの表情を浮かべていたのが印象的です。
「私、速く走るためにはどうしたらよいですか?」
その言葉をきっかけに、大きな変化を遂げつつあるAさん。
人の可能性は大きいと感じた出来事のひとつです。

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