こんにちは、ランニングサポーターの久保です。
昔から私が走る上で一番大事にしてきたことがあります。
それは足裏が接地したときの安定感です。軸足が一歩踏み込んだときに、足首、膝、前の太もも(内側広筋)、太ももの内側(内転筋)、お尻の筋肉(中臀筋)といったポイントが足の裏に"ガチッ"と固定されて乗り込み安定するような感覚です。
接地が全て。そう考えていた私は、足裏の接地さえ上手くいけば次の動作は自然とよくなる。逆に接地が悪ければ軸足がブレることになるのでロスを招く走りへ繋がると走る中で感じていました。上で述べたような全てのポイントが足裏の接地時に"ガチッ"と"イッチ(一致)"する瞬間を一歩一歩感じることができたなら、私の走りはすこぶる安定し、楽にスピードを出すことができ、苦しいときでも粘りの走りができたんです。
10000mを27分台で走り、駅伝でも区間賞を総なめにしていた当時のある日本のトップランナーと話したとき、彼も同じような感覚を持っていたので嬉しくなったことを覚えています。そのランナーはこう表現していました。
「接地した瞬間に足裏を地面に突き刺すんだ。その突き刺した足を出来るだけ地面から離れないように我慢して我慢して限界のところまできたら突き放す。その繰り返しで走ってる。」
あれから数年…。
この"ガチッ"と一致する感覚を私は忘れてしまいました。それは筋力が落ちたからなのか、昔のようにトレーニングをしていないからなのかわかりません。
しかし最近あの感覚が少しずつよみがえってきたんです。それは足首の柔軟性、スネの筋肉の柔軟性を養うことを行っていたところ、"ガチッ”という一致が体の中で徐々に復活してきました。今まで眠っていた感覚と刺激の加わっていなかった筋肉が連動してきたものですから、筋肉痛がありとあらゆるところで起こっています。それは本来使うべき筋肉群を支えたという証拠。いずれ筋肉痛が治ればより安定した走りが得られると思っています。
市民ランナーの方を見ていると、以外とスネの筋肉が固い方が多かったりします。そこら辺の筋肉を緩めたり、足首周りの柔軟性を高めたりしてみたら今までと違った走りができるかもしれません。怪我防止のためにもここの部分のケアは大事だと思っています。