コラム 暮らしを彩るワンポイント心理カウンセラー・石原加受子さんの
自己肯定感のレッスン

第1回 
言葉が変われば、カラダもココロも変わる

「ココロもカラダも、何だか今までの私と違う……」と感じ始めているあなたへ。自分を否定するのはもう終わりにしませんか。毎日の小さな習慣で、自己肯定感は高めることができます。「私は、私を愛しています」。ぜひ実践してみてください。

あなただけじゃない

これまでの人生を振り返って、「このままでいいのだろうか」といった疑問が湧いてくるという相談が少なくありません。家族や夫や子供のためだけに生きてきて、自分の人生を生きてこなかったと後悔する人もいます。人生の折り返し地点にそろそろ到達するという年齢になると、いっそう、残り時間が少なくなってきたような気持ちに陥って、つかみどころのない焦燥感や漠然とした不安感に襲われる人もいることでしょう。

自分と他者、どちらが?

しかし、いざ自分のために行動しようと思っても、「何をしていいかわからない」と迷ってしまう人や、「自信がないから」と自分のしたいことに足踏みをしてしまう人がいます。もしあなたが、現状を打破できず悶々とした日々を過ごしているとしたら、それは、「自分を大事にする」よりも、他者のために生きているからかもしれません。
第1回 言葉が変われば、カラダもココロも変わる/心理カウンセラー・石原加受子さんの【自己肯定感のレッスン】
イラスト・三好 愛

他者を優先する人

私が心理カウンセラーとして軸にしているのは、「自分中心」「他者中心」という生き方を体系的にまとめた「自分中心心理学」です。

●「自分中心」……自分を大事にするために、自分自身の気持ちや感情を優先して、自分の心に寄り添う生き方
●「他者中心」……「自分」よりも「他者」を優先したり、自分の心よりも外側の基準に合わせて我慢したりする生き方

現代社会は、言わば他者中心。けれども、自分の心を無視したり後回しにすることに慣れてしまうと、何をするにも自信がなくなっていくのです。

ポジティブなつぶやき

「私は、私を愛しています」という言葉を自分に投げかけてみてください。心がホッと緩み、温かい気持ちになりますか。それとも、「自分を愛しているなんて、そんなふうには思えない」などと、自分を否定したくなるでしょうか。言葉の響きの“感じ方”は、自分の心を表します。「私は、私を愛しています」というポジティブな言葉をつぶやき続ければ、「肯定的な私」を育てていくことができます。最初は抵抗感があっても次第に馴染んでいくに違いありません。その分だけ、自分を愛したことになるのです。
石原加受子
石原加受子(いしはら・かずこ)さん
「自分中心心理学」で、たくさんの人の悩みや不安に寄り添ってきた心理カウンセラーの石原加受子さん。人生100年時代を生きる私たちが、いつまでも楽しく、元気で生きるために必要な心の育て方とは。自己肯定感を高めるためのヒントを教えてもらいます。
心理カウンセラー。心理相談研究所「オールイズワン」代表。「自分を愛し、自分を開放し、もっと楽に生きる」ことを目指す「自分中心心理学」を提唱。仕事や家族、人間関係に悩む人に向けたセミナーやカウンセリングなどを30年続けている。「誰にも言えない『さみしさ』がすっきり消える本」(SBクリエイティブ)「やっかいな人から賢く自分を守る技術」(三笠書房)など著書多数。文庫化された本や翻訳本も含めると200冊以上を出版している。日本カウンセリング学会会員。日本学校メンタルヘルス学会会員。厚生労働省認定「健康いきがいづくり」アドバイザー。
Share
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • LINEで送る
美しく生きるヒントがきっとある

コラム記事

取り扱い先

取り扱い先を調べる

公式通販サイト

ご購入はこちら