コラム 暮らしを彩るワンポイントスタイリスト・石田純子さんの
明日、何着る?

第1回 
ああも着られる、こうも着られるワンピースを1枚

着回し力の高いワンピースを1枚手にしてみてください。ある日はエレガントに。今日はスポーティに。今度の週末はスタイリッシュに。どんなコーディネイトがいいかしらとわくわくする気持ちが、あなたの表情まで変えてくれるはずです。

肌なじみの良い麻のワンピース

1年中着られる麻のシャツワンピースを紹介しましょう。麻は、洗うほどにくったりと肌になじむから着心地もよく、長く愛用したいですよね。でも、いつも同じスタイルじゃちょっとつまらない。たとえば、サッシュベルトでウエストラインをマークする。ぐっとカッコよくなるでしょう。しかも、体のラインに強弱が出るから細見え効果も大。帽子をかぶる。いつもの紐靴をスニーカーに変える。ストッキングではなく靴下を履くなど、手持ちのアイテムを活用してみてください。遊び心が自分らしさを引き出してくれますよ。

手首を出すと細く見える

華奢に見せる一番簡単な方法って何だと思いますか?正解は、手首を強調すること。ヌケ感も出て、着こなしにメリハリが出ます。ワンピースは、1枚で着られるから「コーディネイトを考えなくて楽」と言いますよね。確かに、それもワンピースの良さ。でも、ただストンとかぶっておしまい、ではなく、ちょっと袖を折ってみるとか、襟を立ててみるとか、ウエストを絞るとか、少しの智恵で何倍もおしゃれになる。ワンピースを買うとき、そんなことを頭に入れて選ぶと、もっと楽しくなりませんか。
第1回 ああも着られる、こうも着られるワンピースを1枚/スタイリスト・石田純子さんの【明日、何着る?】
SA-RAHのコートワンピース。ギャザーの切り替えがウエストよりもやや下にあるから「若くなりすぎずどの年代の方でもOK」(石田さん)。

ワンピースを羽織る

シャツワンピースのもうひとつの活用法。それは、薄手のコートやロングカーディガンのように「羽織」にすること。ボタンを全部外して袖を通してみてください。Tシャツとスポーティなパンツを合わせた活動的なスタイルも、とたんに上品な印象に。ノーカラーのワンピースと合わせれば生地や色の重なりを楽しめます。寒暖差のある秋には、体温調節にも役立ってくれるはず。ぜひ、羽織にもワンピースにもなる1枚2役のアイテムを選んでみてくださいね。
第1回 ああも着られる、こうも着られるワンピースを1枚/スタイリスト・石田純子さんの【明日、何着る?】
ダブルタックだから、スカートにたっぷりとした広がりがある。「重みがあるから落ち感を感じられて、大人っぽく着こなせます」(石田さん)

おしゃれで前向きに

実は、この着こなしにも細見え効果が隠れています。ワンピースからのぞく中心の「Iライン」が強調されるから、全体を「ロング(長い)&リーン(細い)」に見せます。背が低い人も高い人もふくよかな人もスタイルをぐんとよく見せる着こなしです。
いつもの着こなしをちょっと変えただけで、「素敵ね」とか「痩せた?」なんて言われたら、うれしいですよね。そのうれしい気持ちを忘れないで。もっとおしゃれになる第一歩を踏み出した証ですから。
第1回 ああも着られる、こうも着られるワンピースを1枚/スタイリスト・石田純子さんの【明日、何着る?】
大柄のスカーフを首元に添えて。スカーフに目線が集まることで、隠したい体のラインから注意をそらす効果もある。
ヘンティネン・クミ
石田純子(いしだ・じゅんこ)さん
大人気スタイリストの石田純子さんがポジティブな着こなし術を伝授します。ほんのひとひねりのアイデアで、いつものスタイルが、カッコよく、かわいく、自在に変わる。おしゃれの楽しみを知ると、人生は今よりももっと、ずっと明るくなります。
スタイリスト。ファッション誌「装苑」の編集者を経て独立。メディアで活躍する一方、スタイリングアドバイザーとして、体型のコンプレックスをプラスに転換する着こなし術を提案。明快でありながら親身な語り口に惚れる人も多く、あらゆる世代の女性から支持されている。東京・月島のセレクトショップ「DUE deux」のプロデューサー。監修書に『おしゃれの魔法 18人の物語~おしゃれが上達する大人服』『捨てられない服』(共に、主婦の友社)など多数。
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